活動休止から1年以上が過ぎた今も、K-POPグループNewJeansの物語は止まったままだ。
メンバーの動向は断続的に話題になるものの、その一つひとつがかえってグループの長い沈黙を際立たせているとも言える。
4月13日、中国のSNS上では、メンバーのヘインとヘリンがデンマークの首都コペンハーゲンに滞在していたとする目撃情報が話題になった。現地で撮影されたとされる写真が投稿され、ファンの間では「新しいプロジェクトの準備ではないか」「単なる旅行ではないか」といった憶測が広がっている。
ただ、この情報について公式な説明はなく、撮影や新たな活動に関する発表も出ていない。あくまでSNS上で拡散した目撃談にとどまっており、真偽は不明だ。
その2日前には、元メンバーのダニエルの近況も話題になった。4月11日に誕生日を迎えた彼女は、自身のインスタグラムを更新し、未発表のデモ曲の一部を公開。短い音源ながら久しぶりに歌声が披露されたことで、コメント欄には誕生日を祝福する声とともに、今後の音楽活動を期待する声が寄せられている。
3年で頂点に、そして活動休止

このように、メンバーの目撃情報や個人のSNS投稿など、断片的なニュースは時折浮上している。しかし、それらはあくまで“点”のような近況にすぎない。グループとしての活動再開を示す具体的な動きは、いまだ見えてこない。
NewJeansが活動を休止したのは2025年3月23日。2022年7月のデビューからわずか2年半で世界的な人気を獲得し、K-POPの新世代を象徴する存在とまで言われたグループの突然の休止は、業界に大きな衝撃を与えた。
背景には、プロデューサーのミン・ヒジンと所属事務所ADORをめぐる対立があった。2024年、ミン・ヒジンが代表職を解任されたことをきっかけにメンバーと事務所の関係は緊張状態となり、同年11月にはメンバー側が専属契約の解除を宣言。その後、契約をめぐる問題は法廷闘争へと発展した。
そして2025年3月、香港で開催されたカルチャーイベントComplexConのステージに出演した際、メンバーは活動休止を宣言。以降、グループとしての公式活動は行われていない。
この間に伝えられているのは、メンバーの近況や裁判の進行状況など断片的な情報が中心だ。グループとしての復帰やカムバックを示す具体的な発表は、これまでのところ行われていない。
生みの親は新たなステージへ
さらに、グループを取り巻く環境も変化しつつある。NewJeans成功の立役者とされるミン・ヒジンは、新たなレーベルを設立。今後はボーイズグループのプロデュースに乗り出すという。

彼女はかつて、SMエンターテインメント在籍時に東方神起、少女時代、SHINee、EXOなどのアートディレクションを担当し、K-POPのビジュアル戦略を象徴する存在として知られてきた。その美的感覚は現在もファンの間で高く評価されており、まだ全容見えぬ新たなボーイズグループへの期待も高い。
かつてK-POPの新しい潮流を象徴する存在だったNewJeans。しかし現在は、グループとしての未来が明確に示されないまま、時間だけが過ぎている。ヘリン、ヘイン、ハニの3人はADORに復帰したが、ミンジは昨年12月より協議中の状態が今も継続。一方、ダニエルは「専属契約違反」を理由にグループから除外され、莫大な額の損害賠償請求訴訟を抱えている状況だ。
グループ自体、正式に解散が発表されたわけではない。それでも、活動休止から1年以上が経過し、復帰の具体的な道筋も見えない状況が続いている。
断続的に伝わるメンバーの近況がファンの関心をつなぎ止めている一方で、グループとしての時間は完全に止まっている。短期間でK-POPの頂点へと駆け上がったグループが、このまま静かに歴史の中に消えてしまうのか。それとも再び“NewJeans”として舞台に戻る日が訪れるのか。
ミン・ヒジンの新たな挑戦が伝えられる一方で、5人の未来は依然として見通せない。その対比が、現在の状況をよりくっきりと浮かび上がらせている。
■「08~13年生を探しています」NewJeansの元プロデューサー ミン・ヒジン、ついに活動再開



