『イカゲーム』などに出演した女優イ・ジュシルさんが、がん闘病の末に亡くなってから1年が過ぎた。
イ・ジュシルさんは2025年2月2日、心肺停止の状態でカトリック大学議政府聖母病院に搬送されたが、最終的に回復することはなかった。享年80歳。
イ・ジュシルさんは生前、複数のバラエティ番組を通じて、乳がん闘病の経験を淡々と語っていた。MBNの番組では、「30年前、50歳の時に乳がんステージ3と診断され、その後末期まで進行し、余命1年を宣告された」と明かし、「しかし、それを乗り越えた」と語り、視聴者に深い感動を与えた。その後、健康診断でがんの再発が判明し、再び病と闘ったものの、最後まで立ち上がることはできなかった。
2023年7月にはバラエティ番組に出演し、乳がんステージ4だった過去と、奇跡のように続いた日々を振り返った。当時のイ・ジュシルさんは、信じがたいほど明るく健康的な姿で、「明るく朗らかな性格のおかげで、逆境を耐え抜くことができた」と語り、13年にわたる闘病生活を静かに振り返った。

闘病中も、彼女は仕事を手放さなかった。「すべてを諦めてしまうと無気力になる」と語り、映画出演のオファーを受けた際のエピソードを紹介しながら、「『病気は個人のことで、私たちは仕事をする』という制作陣の言葉が、むしろありがたかった」と打ち明けた。
また、乳がんと診断された当時、実母が毎日祈りを捧げてくれていたとし、「5年だけでも生かしてくださいと祈ってくれたが、気づけばその時間はとうに過ぎていた」と、ユーモアを交えて語り、胸を打った。「病気になる前と今とでは、人生の価値が違う。今この瞬間が奇跡だ」という言葉は、今も多くの人の心に深い余韻を残している。
1964年にデビューしたイ・ジュシルさんは、ドラマ『女心』『黄金のリンゴ』『私の期限は49日』『ああ、私の幽霊さま』『ミセス・コップ』『ボイス~112の奇跡~』『君を守りたい2』『良くも、悪くも、だって母親』『イカゲーム シーズン2』など、数多くの作品に出演。映画・ドラマ・演劇・バラエティと幅広い分野で活躍した。
温かな母性を感じさせる善良なイメージと確かな演技力で、「信じて観られる俳優」として長く愛され、2023年には映画『オマージュ』で第10回「Wildflower Film Awards」の助演女優賞を受賞。晩年までその演技力が高く評価されていた。
(記事提供=OSEN)
■【写真】整形失敗で“うつ病”を患った過去も…多くの人に愛された韓国女優が突然この世を去って9年



