韓国芸能界で過去最大級とされる200億ウォン(約20億円)規模の脱税疑惑が浮上しているボーイズグループASTROのチャウヌをめぐり、服務中の軍楽隊の再配置を求める苦情が提起されている。
これに先立ち、国軍放送KFNの映像一覧からチャウヌが出演したすべての映像が非公開に切り替えられるなど、国防部も事実上、距離を置く対応を取り始めており、事態はさらに拡大する様相を見せている。
こうした状況のなか、1月28日、あるネットユーザーがチャウヌの軍楽隊への再配置を検討するよう求める国民申聞鼓(公的通報・苦情システム)への苦情を提出したと明かした。
「対外的信頼や士気に悪影響」
このネットユーザーは「当該事案が軍の対外的信頼や将兵の士気にも影響を及ぼしかねないと判断した」と説明したうえで、「軍楽隊の配置は、一般の配置よりも『対外的信頼、代表性、将兵の士気』の観点から、より高い水準の適正性審査とリスク管理が求められる」と付け加えた。

続けて「現在、関連する租税手続きが進行中であることを前提としても、事案の重大性と波及力を考慮すれば、俳優チャウヌ(イ・ドンミン)一等兵の軍楽隊配置(服務)が軍の名誉と士気に与える影響を、事前に点検する必要がある」とし、事前調査の必要性を主張した。
さらに、国防部の国民申聞鼓担当者との通話で、「所属部隊の監察室を処理部署として指定した」としたうえで、「苦情について調査や事実関係の確認が必要な場合には、適切な措置を取っている」と付け加えた。
なお、1月22日、チャウヌが昨年、ソウル地方国税庁調査4局から脱税の疑いで強度の高い税務調査を受け、所得税など200億ウォンを超える税金追徴を通知されたと報じられた。
それによると、チャウヌは所属事務所ファンタジオと、母親が設立した一人企画会社が芸能活動支援の業務委託契約を結ぶ形で活動していた。収益はファンタジオ、一人企画会社、チャウヌ個人に分散されていたとされる。
しかし国税庁は、この一人企画会社について、実質的な業務を提供していない、いわゆる「ペーパーカンパニー」に近いと判断した。チャウヌと母親が、最高45%に達する個人所得税を抑える目的で法人を設立し、所得を分散させることで、所得税率より約20%ポイント低い法人税率の適用を受けたのではないかという疑惑だ。

この疑惑を受け、スキンケアブランドの「Abib」と金融機関の「新韓銀行」は、チャウヌに関する広告映像とSNS投稿を非公開に切り替えた。また、仏ファッションブランドの「マリテ・フランソワ・ジルボー」がチャウヌの広告を非公開に切り替えたこともわかった。
国防部の対応に続き、軍楽隊の再配置まで議論される状況となれば、すでに社会的な問題へと発展したチャウヌをめぐる一連の疑惑は、軍服務の在り方そのものを問う局面へと踏み込んだといえそうだ。
◇チャウヌ プロフィール
1997年3月30日生まれ。韓国・京畿道出身。本名はイ・ドンミン。2014年に韓国で公開された映画『世界で一番いとしい君へ』で俳優デビューした。2016年に6人組ボーイズグループASTROのメンバーとして歌手デビュー。「顔天才」と呼ばれ、人気を博す。俳優としてドラマ『私のIDはカンナム美人』『新米史官ク・ヘリョン』『女神降臨』『ワンダフルワールド』などに出演している。
■「脱税の拠点」と指摘された実家のウナギ店で堂々と “顔天才”チャウヌが撮った一枚に注目



