“NewJeansの母”として知られるミン・ヒジンADOR前代表が、沈黙を破って再び表舞台に立った。
彼女は12月4日、YouTubeチャンネル「ジャンルマン汝矣島」のライブに出演し、HYBEと進行中の260億ウォン(約26億円)台のプットオプション訴訟、NewJeansの復帰、職場内いじめ疑惑などについて、「私は間違ったことはしていない」という趣旨の主張を続けた。
NewJeansが所属事務所ADORと対立した騒動以降、長時間にわたり、自身の立場を直接明らかにしたのはこれが初めてだ。
しかし実際には、公的責任への省察よりも、HYBEへの批判と自己確信のほうがより強く浮き彫りになった姿だった。
「100%、HYBEの責任だ」
ミン・ヒジン前代表は「私は記者会見以降、1年半のあいだ静かにしていたが、何も言わないから人々の私に対する誤解が大きくなっているようだ」と、番組出演の理由を説明した。

また、「私に関する記事が多く出るが、一般人として対応できない」との表現も用いた。
しかし彼女は依然としてNewJeans、HYBE、ADORに絡む最も核心的な当事者であり、同時に新レーベルとソウル新沙洞(シンサドン)に建物まで用意した現役の事業家だ。
HYBEを相手に提起した260億ウォン台のプットオプション関連訴訟については自信を示しながら、「HYBEはNewJeansにとても申し訳なく思うべきだ。私の立場では100%、HYBEの責任だ」と自ら規定した。
だが、法的争いが続いている事案において「100%」という発言は、公的議論の場では慎重さが求められる。NewJeansを育てた“NewJeansの母”という修飾語を自ら消費してきた人物が、肝心の責任の矛先を完全に会社だけへ向けている姿だ。
NewJeansの復帰過程についてもHYBEの「分断工作」であると批判した。
ミン・ヒジン前代表は「HYBEがNewJeansを2つ、3つに分断した。2つ、3つに分けたことがあまりにもおかしい」とし、「なぜ3人をわざわざ別に、いじめるように扱うのか理解できない」と語った。

メンバーがそれぞれ異なる経路とタイミングで復帰の意思を示すことになった背景や、未成年あるいは成人になったばかりのメンバーたちの独自選択、さらに保護者の利害関係への考慮なしに、“分断”へと限定した発言だ。特に、対立の出発点に自分自身が含まれているという点には触れていない。
このような中でミン・ヒジン前代表は、すでに新たな舞台を準備している。新しい芸能事務所を設立したのだ。
彼女は「私のスタイルで格好よく披露したい。投資するという人が多い。むしろ禍を転じて福となすように、法人が作られたという知らせが伝わってから国内外から連絡が多く、ありがたい状況だ」と明らかにした。
これは、彼女が自ら受けていると主張する“魔女狩り”の温度感とは異なる。新レーベルと次期グループの構想はすでに加速しているようだ。
NewJeansの騒動はまだ終わっていない。HYBEの責任も、今後の法的・社会的評価の中でひとつずつ検証されるべき問題だ。ミン・ヒジン前代表もまた、これまで行使してきた権限と影響力、そしてその過程で生じた亀裂と傷に対し、責任を負う姿勢が必要と見られる。
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