ロサンゼルス・ドジャースの韓国人野手キム・ヘソンが、球団のワールドシリーズ3連覇を導く“6人”の一人に挙げられた。
『MLB.com』は11月20日(日本時間)、「2026年のドジャース3連覇の火付け役となり得る6人」としてキム・ヘソン、佐々木朗希、タナー・スコット、ダルトン・ラッシング、リバー・ライアン、アレックス・フリーランドを取り上げた。同メディアでキム・ヘソンが次世代の中心戦力として取り上げられたのは今回が初めてだ。
同メディアはキム・ヘソンの2025年シーズンをポジティブに評価。「静かだが非常に貴重な活躍を見せた」とし、「打率0.280、13盗塁、bWAR1.7を記録し、二塁手・遊撃手・中堅手をすべて消化し、完成度の高いデビューシーズンを送った」と分析した。
一方で改善点も明確に指摘した。30.6%に達する三振率とわずか7個という四球数は、より多くの打席を確保するために必ず改善すべき部分だと指摘した。そのうえで、「技量が向上すればMLB最高レベルのユーティリティへと浮上する可能性がある」と見通している。
キム・ヘソンは2025年のレギュラーシーズンで71試合に出場し、打率0.280、3本塁打、17打点、13盗塁を記録した。マイナーからシーズンを始めたが、チャンスをつかんでメジャー昇格を果たし、MLBデビュー1年目からワールドシリーズ優勝ロースターに含まれる珍しい記録を残した。

キム・ヘソンは帰国後、「すべての部分を補完しなければならない。来年は今年よりもっと良くすることが目標」とし、「ケガなく1年を過ごしたい」と心境を明かしていた。
『MLB.com』がキム・ヘソンの価値を再定義した今回の評価は、彼が2026年シーズンでより多くの役割を得て、さらに飛躍できるシグナルとして受け止められる。
ワールドシリーズ3連覇を目指すドジャースの“パズル”にキム・ヘソンがどのような形ではめ込まれるのか。来季の活躍を早くも期待したい。
◇キム・ヘソン プロフィール
1999年1月27日生まれ。韓国・京畿道出身。身長178cm。韓国のプロ野球選手。ロサンゼルス・ドジャース所属。高校卒業後の2017年にネクセン・ヒーローズ(現キウム・ヒーローズ)でプロデビューし、2021~2024年の4年連続でゴールデングラブ賞を受賞。2025年1月3日、ドジャースと3年総額1250万ドルで契約した。韓国代表では2021年東京五輪、2023年WBC、2023年杭州アジア大会、2023年アジアプロ野球チャンピオンシップなどに出場。登場曲は自身の名前「ヘソン」にちなんで、アニメ『BLEACH』のエンディング曲で知られる歌手ユンナの人気曲『ほうき星』韓国語版の『ヘソン(彗星)』。



