専属契約の有効性をめぐる訴訟の一審でNewJeansメンバーに“完全勝訴”したADORが、「NewJeansの復帰を待っている」という旨の声明を発表した。
ADORは10月30日、「アーティストの専属契約有効確認の訴訟 判決に関する立場について」と題した声明を発表。「本日、大韓民国のソウル中央地方裁判所は、当社と所属アーティストNewJeansとの間の専属契約有効確認の訴訟において、両者間の専属契約が依然として有効であるとの判決を下しました。裁判所は、当社がマネジメント会社としての義務に違反した事実はなく、信頼関係の破綻したと装い、専属契約から逃れようとする試みは許容されるべきではないと判断されました」と伝えた。
同日、ソウル中央地裁・民事合議41部は、ADORがNewJeansのメンバー5人(ミンジ、ハニ、ダニエル、ヘリン、ヘイン)を相手に起こした「専属契約有効性確認訴訟」において、原告であるADORの全面勝訴を言い渡した。併せて、NewJeansのメンバー5人に対し訴訟費用を負担するよう命じていた。
NewJeansに復帰呼びかけも「その時を待っている」
判決を受けて「裁判所の決定に深く感謝申し上げます」としたADORは、「昨年11月にアーティスト(NewJeans)側から専属契約の解約が主張されて以来、当社は、契約の有効性を確認するための本案訴訟、また本案判決が出るまでの混乱を防ぐための仮処分申請を行い、これに対する裁判所の認容判断を得ました。さらには、アーティストによる即時抗告に対して棄却決定が下されるなど、一連の過程を重い気持ちで見守り、慎重に対応してまいりました」と裁判過程を回想。
さらには「約1年近くにわたる期間、裁判所は多くの関連訴訟において、当社が専属契約に基づくマネジメント会社の地位にあり、アーティストは当社と共に芸能活動を行うべきであるという決定を繰り返し下してくださいました」と続けた。
また、NewJeansのメンバーに向けても「長期間にわたり、さまざまな主張と事実関係が検証され、本日再び同一の趣旨の判決が下されたこの結果が、アーティストの皆様にとっても、本件を冷静に振り返るきっかけとなることを切に願っております」と呼びかけた。
ADORは声明の最後に、「当社といたしましても、専属契約において要求されるマネジメント会社の役割と責務を今一度深く心に刻みます。当社は、本案裁判の過程で明らかにした通り、正規アルバムのリリースなどの活動に向けた準備を終え、その時を待っております」とNewJeans復帰時の活動計画を明かすとともに、「アーティストとの協議を通じて、ファンの皆様の元へ戻ることができるよう、最善の努力を尽くしてまいります」と伝えた。
なお、敗訴したNewJeansメンバー側は法的代理人の法務法人セジョンを通じて即時控訴の意向を示した。セジョンは「メンバーたちは裁判所の判断を尊重するが、すでにADORとの信頼関係が完全に崩壊した現状では、ADORに復帰して通常の芸能活動を続けることは不可能であるという立場だ」とし、メンバーがADORに復帰する意向はないと明らかにしている。

ADORの発表全文は以下の通り。
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本日、大韓民国のソウル中央地方裁判所は、当社と所属アーティストNewJeans(以下、アーティスト)との間の専属契約有効確認の訴訟において、両者間の専属契約が依然として有効であるとの判決を下しました。
裁判所は、当社がマネジメント会社としての義務に違反した事実はなく、信頼関係の破綻したと装い、専属契約から逃れようとする試みは許容されるべきではないと判断されました。
裁判所の決定に深く感謝申し上げます。
昨年11月にアーティスト側から専属契約の解約が主張されて以来、当社は、契約の有効性を確認するための本案訴訟、また本案判決が出るまでの混乱を防ぐための仮処分申請を行い、これに対する裁判所の認容判断を得ました。
さらには、アーティストによる即時抗告に対して棄却決定が下されるなど、一連の過程を重い気持ちで見守り、慎重に対応してまいりました。
約1年近くにわたる期間、裁判所は多くの関連訴訟において、当社が専属契約に基づくマネジメント会社の地位にあり、アーティストは当社と共に芸能活動を行うべきであるという決定を繰り返し下してくださいました。
長期間にわたり、さまざまな主張と事実関係が検証され、本日再び同一の趣旨の判決が下されたこの結果が、アーティストの皆様にとっても、本件を冷静に振り返るきっかけとなることを切に願っております。
当社といたしましても、専属契約において要求されるマネジメント会社の役割と責務を今一度深く心に刻みます。当社は、本案裁判の過程で明らかにした通り、正規アルバムのリリースなどの活動に向けた準備を終え、その時を待っております。
アーティストとの協議を通じて、ファンの皆様の元へ戻ることができるよう、最善の努力を尽くしてまいります。



