韓国芸能界では最近、“日本人妻”の存在感が高まっている。
その象徴的なカップルが、俳優シム・ヒョンタクと18歳年下の日本人妻サヤさん、そして2人の間に誕生した息子・ハルくんだ。
シム・ヒョンタクがSNSに息子の写真を投稿するたびに韓国メディアが記事にし、コメント欄にも「かわいすぎる」といった声が並ぶ。すでに“次世代スター家族”といった雰囲気だ。
同じように注目を浴びているのが、、俳優イ・ジフンと14歳年下の日本人妻アヤネさん夫妻。2人は2021年に結婚し、2024年7月には第一子となる女児が誕生した。YouTubeチャンネルや韓国のバラエティ番組にも夫婦で出演し、仲睦まじい姿が話題を呼んでいる。

この2組に関心が集まるのは、夫に比べて妻の年齢がずいぶん幼いという“年の差婚”であることに加え、「日本人女性×韓国人男性」という組み合わせだ。実はいま、この“日韓夫婦”が韓国社会で増え続けている。
韓国統計庁が発表した「2024年婚姻・離婚統計」によると、2024年の韓国人男性と日本人女性の国際結婚件数は1176件。前年の840件から、実に40%も増加した。2022年は599件だったことを踏まえると、ここ数年は右肩上がりで増加していることがわかる。
この傾向は偶然ではない。背景には、韓国の20~30代男性の「日本人女性への関心の高まり」があるからだ。
ソーシャルディスカバリーサービス「WIPPY」を運営するENLIZE(エンライズ)が、9月12日から17日まで日韓両国の20~30代の男女1万人を対象に実施した「韓日間の恋愛・出会い意識」調査によると、韓国人男性の85%が「日本人女性との出会いに積極的に参加したい」と回答し、実際に「出会う意向がある」と答えた割合は96.9%に上った。
日本人女性の回答もそれに近い。「韓国人男性と積極的に出会いたい」と回答したのは80%、「実際に出会う意向がある」は83.9%に達した。

この数字を見れば、シム・ヒョンタクやイ・ジフン夫妻のような「日韓夫婦」が今後さらに増えていく可能性は高い。実際、イ・ジフンの妻アヤネさんは、もともとイ・ジフンのファンで、韓流ドラマを通じて韓国に関心を持つようになったという。
彼女は韓国のテレビ番組でこう語っている。
「15年前、母親たちの間で“ヨン様”ブームがありました。初めて見た韓国ドラマが『ハロー!お嬢さん』で、その主演がイ・ジフンさんでした。そこから不思議と惹かれ、ファンミーティングにも行きました」
その後、知人の紹介をきっかけに2人は出会い、交際を経て結婚。アヤネさんは「芸能人への初恋が夫だった」と照れながらも語っている。

一方で、「韓国人女性×日本人男性」の国際結婚は大きく増えていない。
2024年の件数は147件で、前年(143件)からほぼ横ばいだ。このパターンに当てはまる著名人としては、現在は韓国籍を取得した歌手カンナム(日本生まれ)とスピードスケート五輪金メダリストのイ・サンファ夫妻がいる。
いずれにしても、日本人女性と韓国人男性の国際結婚は、いま韓国でたしかな新しい潮流になりつつある。これもひとつの韓国芸能界から見える“日韓関係の現在地”かもしれない。
(文=スポーツソウル日本版編集部)
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