サッポロビール株式会社は、ヱビスブランドとスコッチウイスキーブランド「デュワーズ」による共創プロジェクトから誕生した木樽熟成ビール「Key of the Night -Barrel aged-」を、10月15日より「YEBISU BREWERY TOKYO」(東京都渋谷区)で数量限定販売する。
発売に先立ち、14日には同会場で先行試飲会が行われ、サッポロビール株式会社 ヱビスブランド Chief Experience Brewer 有友亮太氏と、デュワーズ マスターブレンダー ステファニー・マクラウド氏が登壇。100年以上の歴史を持つ両ブランドが手を組み、“熟成”をテーマに共同開発した新しいヱビスビールの魅力を紹介した。
この記事では、本日発売される「Key of the Night -Barrel aged-」について、熟成前後で変わる香りと味わいの違いをレポートしていく。
ウイスキー樽由来の香りが生む、深みある味わい

「Key of the Night -Barrel aged-」は、YEBISU BREWERY TOKYOで4月に登場したバーレーワインスタイルのビール「Key of the Night」を、スコッチウイスキー「デュワーズ12年」の熟成に使用されたファーストフィル・バーボン樽で寝かせた限定醸造品。
約1年にわたる熟成を経て完成した同商品は、ヱビスらしい麦の芳醇な香りに、ウイスキー樽由来のバニラやトースト香が重なり、まろやかで奥行きのある味わいに仕上がっている。炭酸がほどよく落ち着いたことで、アルコール度数8.5%の厚みがありながらも、やわらかく滑らかな口当たりが印象的だ。
熟成前と後で変わる、香りと味わいのバランス

熟成前と後を飲み比べてみると、違いは一口目からはっきりと感じられる。熟成前の「Key of the Night」は泡立ちがよく、モルトの甘みと苦味がしっかり立つ“王道のビール”という印象。
一方で、木樽で寝かせた「-Barrel aged-」は、炭酸が落ち着いたぶん、口当たりがやわらかく、香りの層がぐっと広がる。ウイスキー樽由来の甘いバニラ香とヱビスらしいコクが重なり、同じベースのビールとは思えないほど表情が変わっていた。
ゆったりとした宵の時間を楽しむための一杯

開業1周年を迎えた「YEBISU BREWERY TOKYO」で提供される今回の限定ビールは、「Beer is a key.(ビールは鍵)」というコンセプトのもと、ゆったりとした宵の時間を楽しむための一杯として仕上げられている。
試飲した瞬間にまず感じたのは、ウイスキー樽由来の甘く香ばしい香り。その奥から、ヱビスらしいモルトの厚みがゆっくりと顔を出す。デュワーズ12年の芳醇な香りと、ヱビスのふくよかなコクが穏やかに溶け合う印象だ。ウイスキーづくりのノウハウが息づいた一杯でありながら、あくまで“ビールとしての飲み心地”を残しているのが魅力といえるだろう。
「Key of the Night -Barrel aged-」は、10月15日(水)より「YEBISU BREWERY TOKYO」限定で数量限定販売される。提供量は約300リットル(約2,500~3,000杯分)で、在庫がなくなり次第終了。価格は、熟成前の「Key of the Night」が1杯1,500円(税込)、熟成後の「-Barrel aged-」は1杯1,800円(税込)。