11日、2025年度後期連続テレビ小説『ばけばけ』(NHK)の新たな出演者が発表された。髙石あかり演じるヒロイン・松野トキと共に松江で暮らす人々を演じる5人のキャストが明らかになった。
生瀬勝久は花田旅館の主人・花田平太役を演じる。松江でヘブンが寄宿することになる花田旅館の主人で、しじみ売りに訪れるトキとも親しく、あたたかく見守る人物だ。人情味はあるが、つい余計なひと言で波風を立ててしまうこともある。
生瀬は「今回、花田旅館の主人を演じます。前回『ブギウギ』の際は標準語を話す役でしたので、今回は関西ことばかなと思っていたら、出雲ことばでした。出雲ことばは難しいので、とても苦労しています」とコメント。続けて「妻・ツル役の池谷のぶえさんとはこれまで共演も多いので、演じていて楽しいですし、シーンが豊かになる感じがします。ツルとともに、おトキの悩みを聞いたり、ヘブンさんが松江にやってきて、てんやわんやしたりしています。外国語はもちろんわからないので、外国人が来たら日本人は当時どうなっていたか、という典型的な人だと思います」と役柄について語った。

池谷のぶえは花田旅館の女将・花田ツル役。平太と共に花田旅館を切り盛りする女将さんで、トキのことをとても可愛がっている。カラッとしたたくましさが、トキの心の支えになっている。
池谷は「おトキちゃんがヘブン先生と出会う場所となる花田旅館、その旅館を切り盛りする女将、花田ツル役で参加させていただきます。花田旅館主人の平太(生瀬勝久さん)、女中のウメ(野内まるさん)とも、おトキちゃんとヘブン先生が紡ぐ物語に彩りを添えられる場所、存在になれればと思っています」とコメントした。

野内まるは花田旅館の女中・ウメ役で連続テレビ小説初出演。花田旅館で、ヘブンの世話をすることになる女中で、おっとりとしていて、マイペースな性格。初めての外国人にも物おじせず接する。
野内は「ヘブン先生が松江に来て初めて訪れる宿、花田旅館の女中・ウメを演じさせていただきます。みんなからは『おウメ』と呼ばれていて、一見ぽけーっとしているように見えるかもしれませんが、働き者で、明るく優しい子です」と役柄を説明した。

岩崎う大は記者・梶谷吾郎役で連続テレビ小説初出演。松江新報の自称・敏腕記者で、来日したヘブンに密着する。調子がよく、小さなネタもビッグニュースに仕立て上げる。
岩崎は「朝ドラに出られるという時点でうれしかったのですが、出番も結構多く、今まで人生頑張った甲斐があったと思いました。私の役、梶谷は新聞記者なのですが、当時の新聞記者は今よりもだいぶ荒かったそうで、当時のエネルギーを想像しながら楽しく演じております」とコメント。

朝加真由美は勘右衛門の話し相手・上野タツ役。勘右衛門がかわいがっている近所の子の祖母で、時々、天国長屋にやってきて、勘右衛門のよき話し相手となる。
朝加は「朝、私の1日の始まりは朝ドラです。『ばけばけ』に出演させていただけることが決まった時は、本当に嬉しくて、思わず『バンザーイ!』と声をあげてしまいました」と喜びを語った。