未成年交際疑惑で厳しい状況に立たされている俳優キム・スヒョンが反撃に出た。
キム・スヒョンの所属事務所ゴールドメダリストが、故キム・セロンさんとの未成年時代の交際などを主張したYouTubeチャンネル「カロセロ研究所」のキム・セウィ代表が所有する不動産に対して、仮差押えを申し立てたのだ。
6月11日、複数の韓国メディアによると、ソウル中央地裁は6月9日、キム・セウィ代表が所有するソウル瑞草(ソチョ)区のマンション(専有面積120.27平方メートル)と江南(カンナム)区のマンション(同208.65平方メートル)に対する仮差押え申請を認めた。
特に、江南区のマンションは、キム・セウィ代表と姉の共同名義(50%ずつ)だが、キム代表の持分に限って仮差押えが設定された。請求額はそれぞれ20億ウォン(約2億円)で、計40億ウォン(約4億円)に上る。

法務法人「ジョンジェ」のノ・ジョンオン代表弁護士は、「今回の仮差押え決定は、ゴールドメダリスト側が主張する損害賠償の根拠および仮差押え請求額について、一定の合理性があると裁判所が判断したものだ」と述べた。
続けて、「仮差押えの決定は一方の当事者の書面による主張のみを見て判断されるため、相手側の反論は考慮されていない状態だ。今後、金額はキム・セウィ側の反論によって変動する可能性がある」と説明した。
キム・スヒョンと「カロセロ研究所」キム・セウィ代表の葛藤は、キム・スヒョンの誕生日でもある今年2月16日に、女優キム・セロンさんが突然この世を去ってから始まった。

遺族は葬儀を終えた後、YouTubeチャンネル「カロセロ研究所」を通じて、故人が15歳のときからキム・スヒョンと6年間交際していたと主張した。
これに対しキム・スヒョン側は、記者会見を開いて疑惑を強く否定。「故人が成人になった2019年夏から2020年秋まで交際していた」と強調した。
両者の争いはドロ沼化し、キム・スヒョン側は、キム・セロンさんの遺族や「カロセロ研究所」を相手取り、約120億ウォン(約12億円)規模の損害賠償訴訟を提起した。一方、キム・セロンさんの遺族側も、キム・スヒョンを児童福祉法違反および虚偽告訴などの容疑で告訴している。
◇キム・スヒョン プロフィール
1988年2月16日生まれ。2011年に放送されたペ・ヨンジュン企画のドラマ『ドリームハイ』(KBS)で一躍人気を集めた。日本でも大ヒットしたドラマ『星から来たあなた』で演技力が高く評価され、アジア各国で不動の人気を誇る。また、主演を務めた2024年の『涙の女王』が世界的なヒットとなり、韓流スターとしての地位を盤石にした。内向的な性格を心配した母親から演劇を勧められたことをきっかけに、俳優を志すようになった。
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