全斗煥(チョン・ドゥファン)元大統領の写真を使用し、1980年の光州民主化運動(5・18)を歪曲・侮辱する内容のオンラインゲームが、韓国で波紋を広げている。
韓国・誠信(ソンシン)女子大学のソ・ギョンドク教授によると、このゲームは、アメリカのValve Corporationが運営するプラットフォーム「Steam」で公開されている『光州ランニングマン』という作品。1980年5月の光州(クァンジュ)を舞台に、市民たちを“凶悪犯”や“暴徒”として描写し、戒厳軍の暴力行為を正当化するような構成になっていることが問題視されている。
現在、韓国からのアクセスは遮断されているが、海外では依然としてプレイ可能な状態だ。ゲームのコメント欄には、英語、日本語、中国語、ロシア語、ドイツ語など、さまざまな言語で意見が書き込まれている。


ソ教授は、「最近では、中国の大手通販サイト『タオバオ』で、全斗煥氏の顔がプリントされたバッグやTシャツが販売され、物議を醸した」と述べた上で、「他国の痛ましい歴史を笑いものにするのは大きな過ち。ましてや、オンラインゲームで金儲けの手段にするなど、断じて許されることではない」と強く批判した。
また、「ゲーム物管理委員会など、関係機関による迅速な対応が求められる」とも訴えている。
(記事提供=OSEN)