2026年度前期連続テレビ小説『風、薫る』は二人の女性が主人公だ。1月には、主役・一ノ瀬りんを見上愛が演じることが明かされていたが、3日、NHKで行われた主演発表会見では、もうひとりの主人公・大家直美を上坂樹里が演じると発表した。
明治時代、当時まだ知られていなかった看護の世界に飛び込んだ二人の女性が、時には苦悩し、時にはぶつかりあいながら最強のバディとなって、まだ見ぬ世界を切り拓くナースの冒険劇。近年、ドラマ『ビリオン×スクール』(フジテレビ系)、『御上先生』(TBS系)などに出演し、注目を浴びていた上坂が、2410人が参加したオーディションから、ヒロイン役を勝ち取った。
名前を呼ばれ、記者の前に登場すると、上坂の目からは涙が。「まさか、もう一人の主人公を演じさせていただけるとは思っていなくて。今、この場に立たせてもらっていることが、すごく夢のようです」と言葉を震わせた。
ヒロインの発表は、事務所の先輩であり、2025年度後期連続テレビ小説『ばけばけ』でヒロインを務める先輩俳優・髙石あかりからサプライズ発表されたという。そんな髙石からは「おいしいごはんをいっぱい食べる」、「とにかく健康第一で!」とアドバイスをもらったとのこと。今回の会見前も「楽しんできてね」とメッセージをもらったと明かした。
数週間前に一度会ったという三上と上坂。当時の印象として三上は「“後ろの壁が透けて見えるんじゃないか”と思うくらいの透明感でした」と笑いを誘う。「私から見るとなんでも器用にこなせて、すごく大人っぽく見えていたんですけど、『私おおざっぱです』って返されて……。“これは仲良くなれそうだな”と思いました」と笑顔を見せた。
また、初対面の際に、次に会うまでに呼び名を決める約束をしていたのだとか。会見中、「樹里ちゃんorじゅったん」に決めたと明かす三上に対し、上坂は「愛さん」と呼ぶことに決めたと発表。しかし、三上から「さん付けは距離感を感じてしまうので、ちゃん付けか呼び捨てでお願いします!」と物言いが。「頑張ります!」と返された際には「強要みたいになっちゃった(笑)。ゆっくり頑張っていきましょう」と声をかけた。
会見中には、三上から上坂に一言求められる一幕も。三上は「(撮影)楽しみましょうね」と微笑みかけつつ「この作品は、二人が、成長したり、成長できなかったりする瞬間も、きっと手を離さず歩んでいくお話だと思います。一年間の撮影のなかで、楽しいことだけじゃないかもしれないですけど、支えあいながら頑張らせてください!」と語りかけていた。