韓国バレーボール界のレジェンドがこの世を去った。
【写真】「男優じゃない」と訴え…この世を去った韓国バレー選手
チャン・ユンチャンさんは5月30日午前、持病のためこの世を去った。64歳だった。
1960年9月10日生まれのチャン・ユンチャンさんは、高校2年次の1978年に17歳の若さで男子バレー韓国代表に選出。同年の世界選手権で韓国をベスト4に導き、続くバンコク・アジア大会では金メダル獲得も経験した。
その後、大学進学を経て1983年から高麗証券バレー団の創設メンバーとしてプレーし、プロ化前の韓国実業団バレーで全盛期を築いた。当時は強烈なアタックを武器にMVPを受賞したこともある。
チャン・ユンチャンさんは韓国バレー界で初めて「スパイクサーブ」を披露し、国内バレーのパラダイムを変化させた人物としても知られている。独特のスパイク姿勢から「イルカ」の愛称でも親しまれた。

引退後は米ジョージ・ワシントン大学でスポーツ学修士号、韓国体育学で博士号を取得し、母校の京義(キョンギ)大学で体育学科教授を務めた。
また、韓国バレーボール界の技術理事を経て、2011年に発足した韓国スポーツ国家代表選手会会長、韓国バレーボール連盟競技連盟を歴任した。

息子はチャン・デハンとチャン・ミングクの2人で、それぞれ「テハン(大韓)」「ミングク(民国)」と国名にちなんでいる。次男のミングクはプロバスケ選手として、35歳の現在も現役を続けている。
チャン・ユンチャンさんは生前、2022年の韓国大統領選挙で保守政党「国民の力」候補だった尹錫悦(ユン・ソンニョル)氏を支持したことでも注目を集めた。
チャン・ユンチャンさんの葬儀場は三星(サムスン)ソウル病院で執り行われ、6月1日5時30分に出棺。埋葬地は龍仁(ヨンイン)平穏の森となる。
■【写真】「巨人症」と闘病…205cmの”韓国最長身女性”が逝去して2年