韓国の大手芸能事務所YGエンターテインメントが黒字転換に成功した。
実力派新人ガールズグループBABYMONSTER(ベイビーモンスター)の躍進が、収益構造の安定化に貢献するほど成功を収めたためだ。
YGエンターテインメントは5月9日、2025年第1四半期の業績を公示した。それによると、同社は連結基準で2025年第1四半期に1002億ウォン(約100億2000万円)の売上を記録し、営業利益は95億ウォン(約9億5000万円)に達した。
これは、2024年から戦略的に投資してきたボーイズグループTREASURE(トレジャー)、そしてガールズグループBABYMONSTERといった低年次IP(知的財産)が外形的な成長をけん引していることを如実に示す成果といえる。
TREASUREの新譜、およびBABYMONSTERのフルアルバムの販売も好調だった。

これにより、YGエンターテインメントはグローバルツアーと連動した公演事業の成長、さらにそれに伴うMD(マーチャンダイジング)販売の増加も記録した。収益性とポートフォリオのバランスを確保しつつ、収益構造の安定化が見られるという評価だ。
実際、BABYMONSTERはデビュー直後から実力派新人として高評価を得ている。コンサートを中心に鍛えられた優れたライブスキルとパフォーマンスが、YouTubeショートやSNSを通じて口コミで広がり、「実力派ガールズグループ」というイメージを印象付けた。
これにより、音楽番組中心という従来のK-POPアイドルグループの活動スタイルを打ち破り、コンサートを通じて迅速な収益化に成功し、ライブアーティストとしての成長を見せている。
特にメンバーのアヒョンとラミといったボーカルラインの活躍には、称賛の声が集まっている。しっかりとした発声と高音、爆発的な声量で、音質の悪い環境や音楽番組、特番ステージといった制約も克服するという評価が支配的だ。
加えて、ルカとアサの力強いラップは、HIPHOPを基盤にK-POPアイドルを育ててきたYGエンターテインメントの戦略が今も有効であることを証明している。

また、タイ出身のパリタとチキータによるグローバルな活躍にも期待が寄せられている。日本、中国、東南アジア市場を中心にK-POPアイドルのファンが着実に拡大しているなかで、BABYMONSTERの主力メンバーとしての彼女たちの活躍も注目すべきポイントだ。
このほかにもYGエンターテインメントは、今年下半期にもう一つの代表的IPであるガールズグループBLACKPINKのツアーをスタートさせる予定。加えて、TREASUREおよびBABYMONSTERの新アルバム発売とツアーも計画中とのことだ。
さらに、「限韓令」解除の兆しにより期待が高まる中国市場の変化にも迅速に対応し、持続的な成長を目指すとしており、今後の動向に一層の注目が集まっている。
(記事提供=OSEN)
◇BABYMONSTERとは?
YGエンターテインメントがBLACKPINK以来、約7年ぶりにローンチしたガールズグループ。韓国出身(ラミ、ローラ、アヒョン)、タイ出身(パリタ、チキータ)、日本出身(ルカ、アサ)の7人で構成された。各々が1000倍の競争を勝ち抜いてYGエンタの練習生として合流し、4年間、専門のトレーニングを受けた。2023年11月27日、デジタルシングル『BATTER UP』でデビュー。2024年4月には健康問題でデビューできなかったアヒョンがグループに合流し、1stミニアルバム『BABYMONS7ER』で“正式デビュー”した。