松山ケンイチ「人生の小さな幸せを発見するヒントに」......映画『川っぺりムコリッタ』舞台挨拶 | RBB TODAY
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松山ケンイチ「人生の小さな幸せを発見するヒントに」......映画『川っぺりムコリッタ』舞台挨拶

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(C)2021「川っぺりムコリッタ」製作委員会
  • (C)2021「川っぺりムコリッタ」製作委員会

 荻上直子監督最新作『川っぺりムコリッタ』が公開を迎え、17日に都内劇場で公開記念舞台挨拶が行われた。


 「ひっそりと暮らしたい」と無一文のような状態で、川べりの古いアパート“ハイツムコリッタ”に引っ越してきた孤独な男・山田(松山ケンイチ)。図々しいほど距離感が近い隣の部屋の島田(ムロツヨシ)、夫に先立たれた大家の南(満島ひかり)、墓石の販売員の溝口(吉岡秀隆)といった様々な事情を抱えた住人たちと出会い、山田の心は少しずつほぐされていく姿が描かれる。

 イベントには、出演した松山、ムロツヨシ、満島、吉岡、荻上監督が登壇。約1年の公開延期を経たことについて荻上監督は「公開まで大人しくしなければいけないと思いつつ、我慢して我慢してこの日を迎えることができて嬉しい!」と感無量の様子。

 北陸の塩辛工場で仕事を見つけて、ハイツムコリッタに引っ越してきた主人公の山田役の松山は、ムロとの冒頭シーンを回想して「ムロさんはとても好きな俳優で大切な仕事仲間です。でも島田はいきなり山田の部屋に入って来て『風呂貸して』って...。どんな気持ちで言ったんですか?」と質問。これにムロは「とにかくお風呂に入りたかったんだと思うよ!」とキャラクターの心情を代弁していた。

 一方、荻上監督との出会いで俳優としての引き出しが増えたと自負しているムロは、同作について「荻上監督との戦いの毎日が楽しくて、緊張感とやりがいが交互にやってきた撮影の日々。それがいい具合にスクリーンに映っていれば」とコメント。ハイツムコリッタの大家・南役の満島は「現場でのムロさんが可哀想で可愛かったです。荻上監督にやっつけられている場面などもあり、敗北感のある男がさ迷うように歩いていて...」と撮影中のムロの様子を明かした。

 息子と一緒に墓石を売り歩く溝口役の吉岡は、満島に“やっつけられた”様子。主要キャラたちですき焼きを囲んで食べるシーンの話題になると「僕はお肉を食べられていなくて...。食べようとすると満島さんが器を出すので、僕は注ぐしかない。カットがかかるたびにみんな『美味しい!美味しい!』と言うけれど、僕はあの美味しそうなお肉を一枚も食べていません」とションボリ。それでも「味が染み込んだ美味しいしらたきでした」としみじみと語って笑いをとっていた。

 最後に主演の松山は「これからの時代、身の回りにある小さな幸せを実感して発見していくことができるかどうかが、必要になっていくと自分は思っているので、そのいいヒントになるような作品だと思います」と同作についてコメント「言語では言い表すことのできないあいまいなものを皆さんに届けて、いつまでも皆さんの中に残るのが映画の理想。この作品を気に入ってくれたら、たくさんの人に紹介してもらいたいです」と語り、イベントは幕を閉じた。

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《KT》
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