HUAWEIの高コスパSIMフリースマホ「nova3」をレビュー | RBB TODAY

HUAWEIの高コスパSIMフリースマホ「nova3」をレビュー

HUAWEIのミッドレンジスマートフォン「nova」シリーズの最新モデル「nova3」が日本市場で発売開始になった。MVNO事業者での取扱いも始まったが、端末の機能や性能を考えると極めてコストパフォーマンスに優れた秀逸な端末といえそうだ。さっそくレビューしたい。

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 HUAWEIのミッドレンジスマートフォン「nova」シリーズの最新モデル「nova3」が日本市場で発売開始になった。MVNO事業者での取扱いも始まったが、端末の機能や性能を考えると極めてコストパフォーマンスに優れた秀逸な端末といえそうだ。さっそくレビューしたい。

HUAWEI nova3


 日本でもそのブランドがすっかり定着してきたHUAWEIだが、フラッグシップである「Mate」シリーズや、Leicaカメラを搭載しカメラ性能でトップを独走する「P20 Pro」をラインアップし、しかもそれらには「Plus」や「lite」といった派生モデルもあり、この「nova」シリーズは一見位置付けがわかりにくい。ちなみにnova3のプロセッサーは、P20 ProやMate 10 Proと同じ「Kirin 970」を搭載するので、スペック的にはハイエンドモデルとして遜色ない。しかし、nova3はそれらの端末よりも数万円安価な価格設定となっている。

 じつは、このnovaシリーズがターゲットとするユーザー層は、ずばり「SNS映えを求める若者たち」ということのようだ。nova3はフラッグシップシリーズに比してカメラ性能も劣らないものなのだが、しかし画像のフィルター機能や自撮り機能に相当力を入れている印象だ。しかも、モデルチェンジ頻度もMateやPシリーズがおよそ1年サイクルなのに比べ、novaシリーズは半年と短い。これは、若者から自撮り機能などが評価されて人気が高いOPPOやVivoといった端末メーカーの人気モデルに足並みを揃えてマイナーチェンジを図っていこうという狙いなのだろう。


■nova3のハードウェア全般



 nova3は昨今のハイエンドモデルでおなじみとなった上部にノッチのあるディスプレイを採用し、サイズは約6.3インチ、FHD+(2340x1080ドット)、アスペクト比19.5:9のTFTというスペックとなっている。カラーはブラックとアイリスパープルの2色で、ブラックはピアノ調の光沢ある仕上げ、アイリスパープルは光の当たり方によってグラデーションがかったように美しい仕上げになっている。なお、NTTレゾナントはgooSimseller限定色としてレッドもラインアップしている。

nova3開封の儀。ソフトカバーが標準で同梱されているのがありがたい


 本体サイズは73.7(W)×7.3(D)×157(H)mmで、縁取りはパネル面から背面まで一体的な丸みを持たせていることもあり、とても薄く感じられる。重量は約166g。背面には、約1600万画素カラーセンサー(開口部 F1.8)+約2400万画素モノクロセンサー(開口部 F1.8)を備えるダブルレンズカメラと、指紋センサーが備えられる。フロント側も約2400万画素+約200万画素のダブルレンズとなっている。

背面にはダブルレンズのカメラと指紋認証センサーがある


約1600万画素カラーセンサー+約2400万画素モノクロセンサー(F1.8)


フロントカメラは約2400万画素+約200万画素のダブルレンズ


 チップセットは、HUAWEI Kirin 970(オクタコアCPU、4×2.36GHz A73+4×1.8GHz A53)を内臓する。さる9月に最新プロセッサ「Kirin 980」が発表されたところだが、現行のHUAWEI製スマホでは最も高性能クラスなCPUを備えるモデルといえる。RAMは4GB、ROMは128GBを搭載する。最大256GBのmicroSDメモリーカードも装着可能だが、SIMトレイ上で1枚のSIMカードとmicroSDカードがスペースを共用するため、デュアルSIMで運用する場合はmicroSDメモリーカードが装着できなくなる。通信方式と対応周波数は国内の主要3キャリアのネットワークに対応。また各キャリアのネットワークを用いたMVNO各社のSIMを使用する場合に、主要なMVNOのAPN設定があらかじめ用意されている。SIMカードの2枚挿しに対応しており、2回線同時待ち受け可能で、しかもVoLTEにも対応している。OPPO R15 Proに続くDSDV(デュアルSIM、デュアルVoLTE)モデルの登場は複数のSIMを組み合わせて使いたいユーザーには大変嬉しい。なお、auのVoLTEはソフトウェア更新により近日対応予定となっている。

 バッテリーは3,750mAhの大容量のものを搭載。またBluetoothはVer.4.2で、音声コーデックとしてaptX、aptX HD、HWAに対応しており、Bluetoothワイヤレスイヤホンでも音楽視聴を高音質で楽しめる。端末の認証には顔認証、指紋認証、パスワードロックを併用できる。


■nova3のインターフェイスまわり



 OSはAndroid 8.1を採用し、独自のユーザーインターフェースEMUIは8.2となっている。EMUIは、通常のAndroidとは異なり、追加したアプリがそのままホーム画面に置かれる。

 端末本体左側にはSIMカードスロットがあり、右側には電源ボタンとボリュームボタンが配置されている。電源ボタンには表面に滑り止めのような加工があり、指で触れた時の触感でもどちらのボタンか分かるようになっている。端末底部にはイヤホンジャックとスピーカー、マイク穴、そしてUSB Type-Cポートを備える。

本体右側にボリュームボタン(上部)と電源ボタン(下部)を配置


端末底部にはUSB Type-Cポートなど


本体左側にSIMスロットがあり、SIMトレイにはnanoSIMカード2枚、もしくは1枚+microSDカードの組み合わせでセットできる


DSDV(デュアルSIM、デュアルVoLTE)に対応。SIMフリーなのでこのように異なるキャリアの回線も同時待受できる。ロック画面ではアンテナ感度表示は1つしか表示されないようだ


デュアルSIMの設定画面。APN設定は国内主要MVNOを網羅している



■お手軽カメラ機能がnova3の最大のウリ



 nova3が最も力を入れているのがカメラ関連機能である。P20 ProなどはLeicaカメラを搭載してハイスペックの描画性能をアピールしているが、nova3の場合は明らかにコンセプトが異なる。十分なスペックを誇るカメラを備えるが、狙っているのはずばり「SNS映え」だ。そして操作性をなるべく簡単にして、プロが撮影するような写真を誰もが気軽に撮影できるように工夫している。

 まずアウトカメラのほうは、約1600万画素のカラーセンサーと約2400万画素のモノクロセンサーというデュアルカメラ構成になっている。言うまでもなく、2つのセンサーで背景のボケなどを調整できるようにしている。さらに、フロントカメラも2,400万画素+200万画素のAIダブルレンズを贅沢に備え、自撮りでも高品質な撮影を可能としている。

 AIが搭載され、アウトカメラでの撮影では22種類のシーンや被写体を自動判別し、最適なカラーバランスや着色、ボケなどを自動で設定して撮影できる。インカメラを使った自撮り撮影でもAIセルフィー機能を備え、8種類のシーンから最適な撮影を自動設定してくれる。また、逆光でも被写体が暗く潰れないように合成されるHDR Pro機能も備える(ただしインカメラのみ)。肌や顔色を綺麗に持ってくれるビューティーモードや、背景をぼかすポートレート機能、イラストのアバターを顔に被せてくれる「3D Qmoji」、自撮りアプリ「SNOW」のようなスタンプを施せる機能、背景をくり抜いて別の背景に差し替える機能など、自撮りを盛り上げてくれる機能が満載である。

AIモードで風景撮影。左がオリジナル、右がAI補正入り


自撮りのポートレートモード。被写界深度を調整できる


ビューティーモードによる美顔修正で、左は無修正、中央は最大に補正のスクリーンショット。動画撮影時(右)にも補正した顔で撮影ができる。たとえばTikTokを使う若者には喜ばれそう


3D Qmojiを使って自分の顔をイラストにして、これで表情変化して口パクで動いて動画撮影できる



■コストパフォーマンス



 一連のハイエンドスマートフォンと比較しても引けを取らない高性能なプロセッサやカメラなどを搭載しつつ、販売価格は中堅クラスに足並みを揃えている。じつにコストパフォーマンスに優れた端末である。ただし、日本では当たり前となった防水・防塵機能は備えていない。また、おサイフケータイにも非対応となっている。手軽に高性能なカメラを使いこなせて、誰でもが簡単に美しい写真や動画を撮影できるというのがこのnova3のコンセプトなのだろう。そして誰でも手が届く価格設定にするために、優先度をつけて削るべきところはダイエットしたということだろう。

 10月24日現在、HUAWEIオンラインストアでは59,184円(税込)で販売されている。量販店等でもほぼその価格帯だ。それでも十分にコストパフォーマンスに優れた価格であると感じるが、たとえばNTTコミュニケーションズが同社のOCNモバイルONE音声対応SIMとセットでの購入であれば29,800円で販売している。今後、この端末を取り扱うMVNOも増えていくであろう。十分なスペックとこなれた販売価格で大いに注目を集めそうな端末である。
《木暮祐一》

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