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スマホのフィルタリング、親子のコミュニケーションで理解を深めよう

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新学期に向けたフィルタリングサービス普及啓発(ドコモショップ)
  • 新学期に向けたフィルタリングサービス普及啓発(ドコモショップ)
  • 新学期に向けたフィルタリングサービス普及啓発
  • TCAと事業者のみなさん
  • TCAの矢橋氏
  • スマートフォンにおけるフィルタリングの課題
  • KDDIの高橋氏
  • docomoの香村氏
  • SoftBankの花岡氏
 各事業者ではどのように取り組んでいるかというと、「加入の際に、フィルタリングに関するお申し込みに確実にサインをいただく。お申し込みいただけないときは、その理由を提出いただきます」(KDDI 高橋)、「パンフレットなどツールを使いながらご説明し、フィルタリングアプリは端末に入れて設定していただかないと機能しないので、設定作業まで店頭で完結するよう努めています」(NTTドコモ 香村)、「店頭での手順や取り組みはドコモさんやKDDIさんと同じです。また当社では、覆面調査なども含めて、店頭で取り組みが適切に行われているか、店頭業務全体の改善に努めています」(ソフトバンク 花岡)

 また、高機能なスマホにフィルタリング機能を入れると、様々な機能や使いたい機能が抑制されるのでは、という利用者からの懸念もあり、心理的なハードルもあるという。

 「フィルタリングって全部止めてしまうというイメージがあるようですが、そうではなくて、年齢に応じて加減できるんですね。なので、1回設定したら全部見られなくなるわけではなく、年齢や使い勝手、リテラシーに応じて少しずつ解放していくこともできる。フィルタリングサービスをうまく使っていきながら、スマホの使い方に親子で慣れていくという方法をとってもらえたらと思います」(KDDI 高橋)


KDDIの高橋氏


NTTドコモの香村氏


ソフトバンクの花岡氏
 今後の使い方などもショップ店員に相談しながら、利用する子どもに適したサービスを親も考え、時期によって都度調整していくことが必要。今回のポスターも「フィルタリングしましょう」ではなく、「スマホのルールを家族で話そう」となっている。スマホやケータイに対しての親子間のコミュニケーションを深めることも今後の課題だ。

 「親と子のコミュニケーションの中で、このサイトやアプリは良いとか悪いなど見分けながら、利用する際の注意点などお互いの理解を深めていただければと思います」(NTTドコモ 香村)

 フィルタリングは最低限のセーフガード。最近のスマホの問題はSNSを使ったいじめ問題やリベンジポルノ、トラブル画像の投稿や炎上問題など、いろいろな側面がある。そういったことを含め使い方について家族での話し合いをして欲しいと提案する。


フィルタリング普及啓発のポスター掲出をドコモショップ、auショップ、ソフトバンクショップ、ワイモバイルショップで全国一斉に実施。写真はドコモショップ。
 「フィルタリングは一つのツールであって、今後目を向けていかなくてはならないのは、子どもたちがいい大人になっていくための倫理観とか、そういったものをちゃんと親子で話し合っていくことの提案。僕らが子どもの時は、知らない人に簡単に付いて行ってはダメだよ、と教育をうけましたが、同じことがネット上で起こっていて、知らない人からのSNSの誘いに応じてしまう。そこから現実で会ってしまうこともありますし、子どもたちの中でそこら辺の境目がわからなくなってきているんじゃないか、という話に社内でもなりました。携帯電話事業者の括りのみでは難しいですが、大人になっていくうえでどういったことを学んでほしいのか、どういう取り組みができるかを模索しています」(ソフトバンク 花岡)

 問題となる基本的なテーマは昔から変わらないが、ネットやスマホを介して、これまでになかったようなスピードと規模で拡散していくところが、昔とは大きく異なる。スピードという面では、最近だと保育所の問題がたった一人の書き込みから国会に取り上げられる事態にまで発展した。「我々通信事業に携わるものが予期していることを遥かに超えたスピードと広がりでした。そういう意味でも責任を持って取り組んでいかなくてはいけない」(ソフトバンク 花岡)


TCAと事業者のみなさん <撮影 雪岡直樹>
 「フィルタリングさえかければ安心という話ではなく、フィルタリングだけではいじめ問題は解決できないなど、限界があるわけです。もうひとつ遡って、新しいツールや新しい環境の中で、子どもたちがどう考えていき、大人たちもどう対応していくのかということから考えていきながら、便利な分、危険な面もある携帯やスマホを“賢く使っていくという意識”が一番大事かな、と思います」(TCA 矢橋)

 また、携帯電話やスマホのマナー啓発に10年以上も前から力を入れているTCAは、青少年の問題の他に、ここ数年は社会問題にもなっている“歩きスマホ”問題にもフォーカスして取り組んでおり、昨年末にはJRをはじめとした鉄道会社数社と連携し、共通のビジュアルを使用したマナー啓発キャンペーンを展開。“歩きスマホ”問題に関しても引き続き啓発活動に注力していく考えだ。



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