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電力自由化のカギを握るのは?“お得な電力”を選ぶポイントを「新電力EXPO」で探ってみた

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  • 東京ビッグサイトで始まった「新電力EXPO 2016」
■安定した電力供給とトリプル割が特徴の「東京ガス」

 東京ガスも4月から家庭向けの電力販売を開始する。東京ガスのパートナーは東京電力だが、それぞれが現在サービスを提供する地域に向けてガスと電気をセットにした「ずっともプラン」を用意した。これにインターネットサービスも加えてた3つをまとめた「東京ガス トリプル割」が同社のキラーサービスだ。

 東京都を中心とした首都圏居住者であれば、現在使っている電気とガスを、東京ガスの新しいプランにまとめるだけで、毎月かかるエネルギーコストへの負担が軽減できるという“おいしさ”は非常にわかりやすい。選ぶ決め手にもなりやすいだろう。東京ガスでは割引のお得感だけでなく、さらには「くらしの安心」も新料金メニューの特徴としてアピールしている。

 新設される「生活まわり駆けつけサービス」は、水回りのトラブルなどが発生した際にも迅速にサポートする。ガスや電気まわりのトラブル以外も対象となるうえ、駆け付けてくれるのはレスキュー専業パートナー企業のスタッフだけでなく、場合によっては町単位で広く展開する東京ガスのショップ「ライフバル」のスタッフも動員しながらユーザーのサポートに当たるという。東京ガスに親しみのある方に取っては頼りに感じられるのではないだろうか。

 しかも月間400円の通常料金で提供されるサービスが、2016年の4月から2018年3月までの2年間無料は提供されるという。“トリプル割”と組み合わせれば、年間で最大約20,800円から21,800円もお得になる点にも注目だ。

 またWebの会員サービス「myTOKYOGAS」も4月にリニューアルし、ポイントサービス「パッチョポイント」が始動する。dポイントやPONTA、Tポイントとの連携も予定している。

 東京ガスでは自前で高効率な天然ガス発電所を運営しており、2016年2月で約160万kWが供給できるという、新電力のなかでも最大規模の電源を保有している安定感が特徴だ。これを2020年までには約300万kWに増強する考えだという。従来の電力会社と同じ送電線を使うため、同社のサービスに切り替えた後でも停電のリスクが増えることがなく、また同社の発電所でトラブルが発生した際にも、電力会社から電気を調達して安定して電力が供給できるのも強みとして紹介されている。

 今回の「新電力EXPO 2016」の会場は、4月に控える全面自由化のスタートに向けて、参加するプレーヤーが徐々にスタート位置に集まりながら熱気と緊張感を高める様子が伝わってきた。だが、おそらく現時点ではまだ各社の新メニューはおろか、自分が使う電気を選ぶことで、暮らしの中でエネルギーにかかる負担が抑えられることをよく分かっていないという一般生活者も多いはず。新電力会社を巻き込んだ熾烈な顧客獲得競争は、むしろ4月以降に激化してくるのではないだろうか。
《山本 敦》
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