米エクイニクスは8日、同社の日本法人であるエクイニクス・ジャパンを通じ、ビットアイルの買収を発表した。ビットアイル株式の3分の2超を、公開買い付けにより取得する予定。 この買収によりエクイニクスは、東京5か所、大阪1か所のデータセンターを新たに取得。最終的にエクイニクス全体で、東京9か所、大阪2か所、総ラック数12,000台規模のデータセンター事業者となる。これは国内データセンター事業者のなかで第4位の規模となる。 日本は、エクイニクスのアジア・パシフィック地域でもっとも相互接続からの売上比率が高いという。また、約43億円を投資して東京に5番目のデータセンターを建設する予定も持っている。今後、日本におけるDC/インターコネクション事業、さらにはアジア・パシフィック市場での展開を強化するのが狙い。 公開買付け価格は1株922円で、買収価格の総額は333億円(2.8億ドル相当)となる。ビットアイルの取締役会はすでに賛同済みで、主要株主らから株式の公開買付けを行う。 なお同社主要株主である寺田倉庫、寺田航平氏および寺田保信氏との間では、保有全株式(合計29.74%)について、公開買付けへ応募する旨の合意がすでに得られている。公開買付けが成立した後は、スクイーズアウト手続により株式を取得し、2016年初頭までに全株式の取得を行う方針だ。