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「明治日本の産業革命遺産」、世界遺産に正式決定

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幕末佐賀藩の海軍拠点だった三重津海軍所(イメージ画像)
  • 幕末佐賀藩の海軍拠点だった三重津海軍所(イメージ画像)
  • 双眼鏡型スコープを見ると、約160年前の三重津海軍所をCG再現
  • 360度のVR映像
  • 「オキュラスリフト」利用イメージ
 国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会は5日、ドイツ・ボンで第39回会議を開催。8県23資産で構成される「明治日本の産業革命遺産」について、「世界遺産(文化遺産)」への登録を正式決定した。

 日本の「世界遺産(文化遺産)」は15件目。「世界遺産(自然遺産)」もあわせると、「世界遺産」は国内19件目で、富士山、富岡製糸場に続き3年連続となる。

 「明治日本の産業革命遺産」は、三重津海軍所跡(佐賀県)のほか、官営八幡製鉄所(北九州市)、三菱長崎造船所(長崎市)など、製鉄・鋼、造船、石炭産業に関するもので、8県23資産に及んでいる。

 このうち三重津海軍所跡は、幕末佐賀藩の海軍の拠点で、国産初の実用蒸気船「凌風丸」を建造した。日本の伝統的土木技術と、西洋の技術の融合により構築された国内最古のドライドックの一部が地下遺構として現存している。

 ただし地下遺構は、保存上の問題から、常時公開して実物を見せるという方法がとれないため、佐賀県では、約160年前の施設の様子をCGで再現した映像を公開。双眼鏡型のVRスコープをのぞくと、当時の様子がイメージ映像で再現されるという。また、館内1階には「オキュラスリフト」6台を設置。藩士たちが行き交う三重津海軍所の様子をVR映像で見ることができるという。
《冨岡晶》
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