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コンシューマーからプロ向けまで、ニーズに応じて幅広いドローンを開発するTEAD

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標準タイプのヘキサドローン「SILKY TRON」。移動しながら安定撮影が可能だ
  • 標準タイプのヘキサドローン「SILKY TRON」。移動しながら安定撮影が可能だ
  • 標準タイプのクアッドドローン「SILKY EX」。2台のカメラで写真と動画を同時に撮影
  • 標準タイプの小型クアッドドローン「650 SPORTS」。プロ入門用として適している
  • ガソリンエンジンで長時間飛行が可能な農薬散布用の小型ヘリコプター
  • ヘリコプター用のプロペラを取り付けたドローンのプロトタイプも展示
  • 一般コンシューマ用の小型ドローン「AlienX-6」。1万円前後で売られている
 ヨコヤマ・コーポレーションは「第1回 国際ドローン展」にて、コンシューマー用からプロ用まで、幅広いドローンのバリエーションを展示していた。

 もともと同社は、工業用の部品輸入などを手掛けていた企業だが、ドローンについては部品の取り扱いだけでなく、組み上げ製品として納入して欲しいという要望が強くなり、1年前に新たにTEAD事業部を立ち上げ、本格的にドローン市場に参入したそうだ。

 同社は、基本的にユーザーニーズに従った機能をカスタマイズしてドローンを組み上げているが、量産ベースとなる標準モデル「SILKYシリーズ」も販売している。例えば、移動しながら安定撮影が可能なヘキサコプター「SILKY TRON」や、2台のカメラを搭載し、写真と動画を同時撮影できるクアッドコプター「SILKY EX」、小型で機動性に優れたクアッドコプター「650 SPORTS」の3タイプを用意している。同シリーズは、ビッグカメラ有楽町店でも取り扱っているそうだ。

 「SILKY TRON」はシリーズで一番大きな機体で、ペイロード5kg、飛行時間は15分ほど。ウェイポイントを登録し、オートパイロットが可能だ。主にテレビ局や広告代理店など、映像を専門にするメディアが利用するという。機体にかかる重心の位置や、アームの形状を改良し、空気抵抗や全体のバランスを細部から見直すことで安定飛行を実現した。

 フライトコントローラーは、ZEROの「Gemini」やDJIの「A2」などから選択できる。アームは、従来より細い22mmのカーボンで設計されている。カメラは「LUMIX GH4/3」「CANON EOS 5D markIII」「SONY NEXシリーズ」に対応。3軸ブラシレスのジンバルにカメラを取り付け、機体の揺れを吸収しながら撮影できる。

 「SILKY EX」は、クアッドタイプの中型機で、ペイロード3kg、飛行時間15分。ツインGPSの「Gemini」(フライトコントローラー)や2軸サーボの「Z1400ジンバル」を搭載し、高安定飛行とブレのない撮影を可能にした。もちろんウェイポイント飛行(自動飛行)も行える。カメラは「LUMIX GHシリーズ」「SONY NEXシリーズ」「GoPro Hero4/3」に対応。建築現場などの測量や空撮に使われることが多いそうだ。

 一方、「650 SPORTS」は3機種のなかで最も小さい機体で、ホビー用途からのステップアップに向くプロ入門用クアッドコプターだ。小回りの利くコンパクト設計で自動飛行も可能。ペイロードは1kgだが、約20分間のフライトに対応する。ジンバルは2軸ブラシレスを採用し、搭載できる可能カメラは「GoPro HERO3/HERO4」だ。

 またブースでは小型ヘリコプターも展示。これは4リットルの農薬散布用で、ガソリンエンジンで40分間の長時間飛行が可能だ。ラジコン専用のフライトコントローラー「Wookong H」を搭載し、GPSモジュールを通じて安定した飛行が行えるほか、低電圧時のGO home機能(自動帰還)も搭載している。このほかには、ドローンのプロペラに、回転翼のピッチ制御が可能なヘリコプター用のプロペラを取り付けた、ドローンのプロトタイプもあった。こちらは、そのまま機体を販売するのでなく、今後の新製品に組み込んでいく実験機という位置づけだ。

 一般コンシューマ用の小型ドローンも展示されており、「AlienX-6」は東京インターナショナル・ギフト・ショー春2015の新製品コンテストで大賞を受賞したものだ。手のひらサイズのヘキサコプターに、安定性を引き出す6軸ジャイロ飛行制御システムや、200万画素のカメラを搭載し、手軽に空撮が行えるものだ。撮影した動画はMicro SD(最大32GB)を使って保存できる。付属のプロポにより、フリップ(宙返り)など、難しいアクロバット飛行もワンクリックで可能だ。

《井上猛雄》
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