ディズニー、名作アニメの実写化が加速 女性ファンが後押し? | RBB TODAY
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ディズニー、名作アニメの実写化が加速 女性ファンが後押し?

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『シンデレラ』(C)2014 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
  • 『シンデレラ』(C)2014 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
  • ベル役に抜擢された、エマ・ワトソン/(C) Getty Images
  • アンジェリーナ・ジョリー(マレフィセント役)/『マレフィセント』 -(C)2014 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
  • 『シンデレラ』継母キャラクターアート(C)2014 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
  • 『シンデレラ』キャラクターアート(C)2014 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
王道のプリンセス・ストーリーを実写化した『シンデレラ』が全米で公開され、予想通りの大ヒットスタートを切った。そんな矢先、報じられたのが『ムーラン』の実写映画化。すでに、ディズニーはエマ・ワトソン主演で『美女と野獣』の実写化にも乗り出している。

ディズニーが名作アニメの実写化に意欲的な理由の1つ目は、全世界で10億ドル以上を稼ぎ出した『アリス・イン・ワンダーランド』や、アンジェリーナ・ジョリー主演の『マレフィセント』といった近年のライブアクション作品の興行的な成功。“アナ雪旋風”によるブランド力の底上げも手伝い、ファンが長編アニメと同じくらい、実写映画にも期待を寄せる構図が生み出された。実写部門が不振だったほんの数年前には、考えられない好転ぶりだ。

もう1つの理由は、ハリウッドにおける若い女性ファン層の拡大だ。いまも米映画界で幅を利かせるのは、男性ファンを狙った娯楽超大作であり、その筆頭がディズニーの『アベンジャーズ』だったりするのだが、それでも最近は『トワイライト・サーガ』『ハンガー・ゲーム』といった恋愛要素が強い人気シリーズや、官能小説を映画化した『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』など、女性ファンが主導する大ヒットが相次いでいる(もちろん、アナ雪もそう)。

若い女性がヒットを生み出す背景として、SNSを駆使した圧倒的な情報拡散(口コミ)力が挙げられる。その分、満足度のハードルも高くなるが、ディズニーでは『シンデレラ』に名優のケネス・ブラナー、『美女と野獣』にビル・コンドン(『ドリームガールズ』)を監督に起用し、芸術的なチャレンジと安定したクオリティを同時に追及。実際、『シンデレラ』は格調高い映像に、ブラナー監督らしいウィットに富む演出が散りばめられ、全米ヒットも納得の仕上がりだ。

今後もディズニーは、『ジャングル・ブック』(全米公開:2016年/ジョン・ファブロー監督)、『アリス・イン・ワンダーランド』の続編である“Alice in Wonderland: Through the Looking Glass”(全米公開:2016年/ジェームズ・ボビン監督)、さらに『ダンボ』(公開時期:未定/ティム・バートン監督)など、名作アニメの実写化作品が多数控えている。遺産のホコリを払うリサイクルではなく、かつてない輝きを放つ新たなクラシックの誕生に期待したい。

『シンデレラ』は4月25日(土)より全国にて公開。

【シネマ羅針盤】ディズニー、名作アニメの実写化が加速 女性ファンが後押し?

《text:Ryo Uchida》
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