江戸より続く府中味噌、競合3社が協力して「合わせ味噌」発売 | RBB TODAY

江戸より続く府中味噌、競合3社が協力して「合わせ味噌」発売

エンタメ その他

『我が家の合わせ府中味噌』ロゴマーク
  • 『我が家の合わせ府中味噌』ロゴマーク
  • 左より、中味噌・白味噌・赤味噌
  • 競合する味噌蔵同士が手を取り合って開発
  • 府中味噌認定ロゴ
 かつて江戸時代の諸大名が競って購入し、「府中に味噌あり」と言わしめた歴史と伝統をもつ広島県府中市の「府中味噌」。府中味噌は進物や土産物として用いられ、諸国大名のクチコミでさらにその販路を拡大し、全国的に有名になった。

 しかし近年は他の味噌と同様に消費量が大きく落ち込み、味噌蔵の廃業が進行。現在では「浅野味噌」「金光味噌」「本家中村屋」の3社を残すのみとなった。

 これに対し、日頃は商売敵である味噌蔵3社に、共同で話題性のある新商品を開発することを、府中商工会議所が提案。3社が加盟する府中味噌協同組合を事業主体として、新商品「我が家の合わせ府中味噌」(白味噌1kg、赤味噌1kg、中味噌1kg、合わせ味噌のオリジナルレシピ集付き)が開発された。24日より同組合サイトにて販売を開始する。

 企画スタートは2012年秋。開発にあたっては、府中商工会議所の母体である日本商工会議所から紹介を受けたコンサルティング会社「コーポレートプレスメント」とともに、味噌市場の環境分析や商品設計のためのマーケティングリサーチに2年を費やしたという。

 さらに、伝統や背景の異なる競合3社による開発のため、意見・要望の調整も難航することが多かった。一方で、「府中味噌」の特徴は「合わせ」とされている。米を主原料にした「白味噌」と「中味噌」、そして麦を主原料にした「赤味噌」の3つの味噌を、料理や季節に応じて配合して使うのが府中味噌の特徴だ。奇しくも府中に残存する味噌蔵は3つ。それぞれの蔵の得意とする味噌も、浅野味噌が中味噌、金光味噌が白味噌、本家中村屋が赤味噌と分かれていた。最終的には全国的にも珍しい、“競合する味噌蔵同士が手を取り合って開発した商品”が誕生した。

 「我が家の合わせ府中味噌」では、府中味噌を初めて使う人でもプロの味が出せるよう、地元広島県出身の料理研究家、松田麗子氏監修のオリジナルレシピが付属。府中味噌を知る氏が開発した約40種類のレシピが掲載されている。白・中・赤味噌単体で作る料理も紹介し、各味噌の残り具合にばらつきが出たときでも、使い切れるようなレシピ集になっている。

 3つの味噌蔵が送り出す府中味噌。その“オールスター版”ともいえる「我が家の合わせ府中味噌」の価格は5,378円で、府中味噌協同組合サイトより購入可能だ。
《冨岡晶》

関連ニュース

特集

page top