【インタビュー】マンションタイプ登場で一気に普及図る「NURO 光」! | RBB TODAY

【インタビュー】マンションタイプ登場で一気に普及図る「NURO 光」!

エンタープライズ その他

ソネットの渡辺氏
  • ソネットの渡辺氏
  • 「NURO 光 for マンション」は2月16日より申し込み前エントリー開始
  • 「マンションへの導入で、サービスを一気に普及させたい」
 RBB TODAYの「ブロードバンドアワード2014」のSPEED部門において最優秀賞を獲得したソネットの「NURO 光」。個人宅向けのFTTHサービス市場において、世界最速の下り2Gbpsという高速な通信を実現し、ユーザーに評判のサービスだ。NURO 光の速さの秘密や、これからスタートする新しいマンションタイプのサービスなどについて、ソネットの渡辺氏に話を聞いた。

――今回受賞したNURO 光について簡単に教えてください。

渡辺氏:NURO 光は、下り最大2Gbps/上り最大1Gbpsの高速光通信を利用できるサービスです。料金は月額4743円(税抜)と安く設定しています。対象ユーザーは、戸建てと2階建て以下の集合住宅です。現在の提供エリアは1都6県(神奈川・埼玉・千葉・茨城・栃木・群馬)で、関東のみのエリアなのですが、サービンイン後の加入者数は順調に伸びています。当初の目標だった10万ユーザーはクリアできました。

――そもそも、なぜNURO 光は速いのですか?

渡辺氏:物理的な回線には、NTTのダークファイバー(光ファイバー)を利用していますが、それ以外の設備は我々が調達してサービスを提供しています。技術的には、局舎内と、対向の利用者宅それぞれに光回線終端装置(OLTとONU)を設置し、それらをセットとして、光回線でつなげます。そして、これらの間の伝送技術に「GPON」を採用していることがポイントです。このGPONを利用することで下り最大2GbpsのFTTHサービスを実現できるのです。

実は国内でGPONをエンドユーザーに商用サービスという形で直接提供するのは初の試みでした。これまでエンドユーザーに装置が提供されてこなかったのですが、それを我々のほうで仕様を決めてメーカーに開発してもらいました。また上位網であるバックボーンも厚みがあり、しっかり実効速度が出る構成にしている点も重要な点です。まだ商用として使われておらず、規格しか決まってないものを個人向けに適用していく場合には、品質を担保していくことが技術的に最も難しい点です。今回の件で言えば、しっかり実効速度が出るように作り込むこと、さらにネットワークが落ちないこと、端末が壊れないことが求められました。現状かなり品質は良いと自負しています。

――ではなぜ、これまで他社がコンシューマ市場に2Gbpsサービスを展開してこなかったのでしょうか?

渡辺氏:日本と海外で理由が分かれているのですが、国内では従来までのFTTHは主に下り最大1Gbpsの「GE-PON」という規格でした。メーカーの装置もそれに合わせていたので、2Gbpsサービスに至りませんでした。一方、海外の場合、GPON規格の装置が使われていたとしても高速通信を必要とするコンテンツがなかったのです。また、バックボーンが高速通信に耐えられないという問題があり、増強していてはコストも高くなってしまうので、技術開発してもインセンティブがありませんでした。日本の場合は、国土が狭いため光ファイバーを普及させやすく、コンテンツも充実しており、PCのスペックも高いため、GPONの潜在需要があり、条件は揃っていたと思います。

●新サービスのマンションタイプで一気にNURO 光の普及を図る

――これまでNURO 光は戸建てが対象でしたが、マンションにも対応するというアナウンスがありました。その理由は何ですか?

渡辺氏:「NURO 光 for マンション」は、2月から申込前エントリーを開始しました。やはり、お客様の要望が強かったことが、サービスを始めることになった理由です。またこれまでのマンションでは、光サービスといいながらもほとんどが疑似光サービスだったのです。共用スペースまでは光ケーブルが来ていますが、そこから各住戸へはLANケーブル(LAN方式)であったり、電話用ケーブル(VDSL方式)が利用されていました。そのため、頑張っても100Mbpsが出るかどうか、実効速度では30Mbpsぐらいが主流でした。

しかし最近では、マンションの各住戸まで光ケーブルを配線する需要が増大しています。4年前に3%程度だったものが、いまは30%近くまで上がってきました。これまで疑似光サービスが主流だった日本のマンション市場が、本当の光配線へと変わりつつあるのです。そこで我々としても、より速いサービスを一気に普及させたいという狙いがあります。これまで戸建てのユーザーは速いサービスを享受していましたが、マンションのユーザーは遅いサービスを使わざるをえず、通信環境の格差がありましたので、この差を埋めたいと考えています。実行速度30Mbpsくらいのマンションでは、速度がかなり安定していないとフルハイビジョンのストリームは視れないと思います。ゲームも同様にダウンロードで時間がかかってしまいます。

――NURO 光 for マンションは新規のマンションでなくても対応できるのですか?

渡辺氏:既存のマンションでも大丈夫です。光ファイバーを敷設するための管にまったく空きがないと難しいですが、昔と比べてより細径で摩擦が小さいケーブルが登場しています。管内に敷設されたLANケーブルや導線の隙間に、細い光ファイバーをスルスルと通せるようになっています。NURO 光 for マンションは、マンション内での団体加入でのご提供となります。4名以上の申込が必須ですが、人数によって料金も変わってきます。例えば6ユーザーは、回線費用1600円+会費900円=2500円ですが、それより一人ずつ加入者が増えるごとに会費が下がる仕組みです(10ユーザー以上まで)。7ユーザーなら2400円、10ユーザーなら1900円まで費用が下がります。いま、VDSL配線方式のサービスでも3000円程度からが相場ですから、NURO 光に乗り換えれば速度が速くなり料金も安くなります。まだADSLをお使いのユーザーもいらっしゃいます。ADSLは下り最大50Mbps程度で2000円ぐらいからなので、10ユーザーなら同料金で光回線サービスがご利用できますので、メリットも大きいと思います。

――既存マンションの場合、個人で導入したくても、戸建てと異なるハードルがあると思います。そのあたりをどう解決しますか?

渡辺氏:従来のVSDL方式では、共用スペースに専用装置を置き、電源を使っていたので熱の発生や冷却用ファンの騒音というデメリットもありました。しかし、NURO 光 for マンションの場合には、そのまま光ファイバーで分岐でき、電源が不要ですし、装置も小さいのでスペースも取りません。いろいろなところと交渉を始めているところですが、容易に許可をいただけているようです。

――マンションISPのようなサービスが競合になりますか?

渡辺氏:マンションISPのシェアは、それほど大きくないと思います。料金については月額1000円以下もありますが、この場合、大人数で回線をシェアしていることが多いので、速度が遅く、これからの時代を考えると容量の大きなコンテンツに対応できなくなる可能性があります。おそらくマンションISPからNURO 光にすると、昔のダイヤルアップからADSLへ移行したとき以上の差がで出てくると思いますので、リテラシーの高い方はメリットに気づいてくれるでしょう。

―― 一般的な話ですが、NURO 光の高速性をどのように訴求されていきますか? 1Gbpsでも十分という方もいると思いますが。

渡辺氏:一人暮らしと家族で住んでいるケースで状況が異なると思います。家族で同時に複数の端末を使う場合、一人で容量の重い動画を視ていると、他の人が使えなくなってしまう可能性もあります。昔のようにWebサイトを閲覧するだけなら問題ないのですが、最近では動画を視ることが増えているため、ずっと回線が占有されることになります。これからの時代は、帯域に余裕がある環境で、回線が占有されないことが重要です。4K画質のような高品質なストリームになると、現状のほとんどのマンションでは、視聴が厳しいでしょう。

NURO 光で4K動画を視ると、他のサービスと比べて、かなり差がつくと思います。あとは容量の大きなゲームタイトルも高速でダウンロードすることができます。今まで数時間かかっていたものがあっという間に終わります。アップロードについても速いですね。

今後、クラウド環境への対応がどんどん広がってくると思います。重い処理を捌きながら、動画を視たり、ゲームを楽しめるような環境を意識せずに使えるかどうか、回線によってその差が現れてくるでしょう。2020年のオリンピックに向けて、これからすべてのコンテンツが重くなってきますので、それらに対応できるNURO 光のようなサービスが求められてくるでしょう。

――NURO 光のバンドルサービスについても、お聞きしたいのですが。

渡辺氏:ご自宅で使える無料サービスとして、450Mbpsの高速Wi-FiをONU一体型のホームゲートウェイで提供しています。高速Wi-Fiは、IEEE802.1a/b/g/nに対応しています。また有料オプションになりますが、月額500円の「NURO 光でんわ」も提供しています。こちらはソフトバンクのホワイトコール24対応で、スマート値引きも適用できます。

――最後に今後の全体戦略について教えてください。

マンションへのサービス拡大など、現状路線は今後も引き続き追及していきたいと考えています。いまはベストエフォートの時代で、そのなかで我々も速さにこだわっている状況です。もう少し先になると、固定回線は速度がしっかり保証されるようになると思います。いつも速度が安定して出ていることが、日常生活で重要になってくるでしょう。
《RBB TODAY》

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