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企業不動産を資産活用……三菱地所リアルエステートサービスのクラウドシステム

エンタープライズ その他
東悟司次長
  • 東悟司次長
  • 池田顕治参事
  • 三菱地所リアルエステートサービスのホームページ
  • CRE@M電子書庫
  • CRE@M電子書庫
  • CRE@M電子書庫
  • CRE@M賃貸借契約情報
  • CRE@M掲示板機能
 このような背景からCRE@Mは開発され、企業不動産のさまざまな情報をクラウド上でデータベース化し、その5W1Hを可視化してくれる。導入企業は、CRE@Mからの情報によって戦略的経営のための気づきを得る。

 クラウドサービスのため、費用はシステムの月額利用料のみでスタートすることができる。システム本体の運用や管理は三菱地所リアルエステートが行うため、サーバーなどのハードウェア等の新規導入も必要ない。導入企業はブラウザ環境があればよい。また、プライベートクラウドによるサービスのため、登録した資産情報その他を三菱地所リアルエステートやSalesforceが閲覧、操作することはない。

 CRE@Mの機能は不動産情報の一元管理と可視化機能、プロジェクト管理機能の2つにわけることができる。不動産情報の管理では、基本情報、簿価、固定資産税評価額、路線価、リスク情報、維持コストなどがデータベース化される。これらの情報から、建物のメンテナンスや賃貸物件契約の管理から不動産ポートフォリオ分析まで可能だ。各不動産の位置は地図情報とともに広域から周辺の詳細地図まで確認することができ、謄本、地図、建物図面、契約書といった資料・文書(PDF、Word、Excel他)を管理する書庫機能もある。これら任意の項目を抽出して報告書を作成することもできる。

 プロジェクト管理機能は、拠点の集約、移転、売却、あるいは施設のアスベスト調査、耐震工事といった事業・プロジェクトの進捗管理のために利用する。メンバーの管理やグラフ・ガントチャート等でプロジェクトの進行が可視化され、メンバーで情報共有が可能となっている。また、掲示板機能などメンバーのコミュニケーションや情報共有を支援するツールも用意されている。

 東氏によれば、CREという言葉は出始めた2007年から7年が経ち、大企業を中心に不動産情報をシステムによって管理する企業は着実に増えているという。CREを早くから実践している企業は、基本的な管理はすでにこなせるようになっており、現在は経営戦略や事業計画に積極的に不動産情報を活用するというフェーズに入っているそうだ。
《中尾真二》
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