歯科医院で治療可能な“口臭”治療や、その対策とは? | RBB TODAY

歯科医院で治療可能な“口臭”治療や、その対策とは?

エンタープライズ その他

むし歯治療のイメージ 写真提供:Getty Images
  • むし歯治療のイメージ 写真提供:Getty Images
  • インタビューに応える日本フィンランドむし歯予防研究会理事、日本歯学センター 歯科医師 田北ユキヒロ氏
 自分に口臭があるとわかった際、次にとるべき行動は何だろうか。口臭が「病気」ではなく「未病」とされがちな日本では、いきなり歯科医院などで口臭について相談する事は稀かもしれない。

 そこで、歯科医院で治療可能な口臭治療や、その対策などについて、日本歯学センターで歯科医師として活動している田北ユキヒロ氏に聞いた。

――口臭予防や口臭治療のために、歯科医院に来る方はいますか?

 口臭のためだけに来る方は少ないですが、何度かむし歯の治療で通院しているうちに人間関係ができ、口臭について相談する方はいらっしゃいます。

――それは、どのような方が多いですか?

 口臭治療をお願いする方は、社長や会長といった肩書きの方が多いです。そういった方は、会う人がそれなりのレベルの方になるため、身だしなみや口の中の状態を非常に気にしますね。若い方は少ないですが、ごく一部、女性の方で気にする方もいらっしゃいます。

――では、歯科医院で治療可能な口臭治療は、どういったものですか?

 「歯垢を除去する」「むし歯治療」「むかし治したむし歯の詰め物をはずして中をチェックする」「歯と歯茎の間の歯周ポケットを小さくしてバイ菌が溜まらないようにする」「超音波のスケーラーなどで歯ブラシでは落ちない歯石をとる」などが挙げられます。

――むし歯予防も口臭予防に結びつくという事ですね?

 その通りです。歯に穴が開くという事は、歯を溶かすバイ菌がいるという事です。バイ菌が歯を溶かして分解していくと、副産物として硫黄やアンモニアなどのガスに変換されていきます。むし歯が深い場合は歯の中の血管にまで入り込みますので、血管までが腐ってしまうと、臭いが継続的に出る事になります。また、むかし詰めたものの下の歯が腐ってしまい、細菌が増える原因にもなります。

――歯が原因の口臭治療は、完治までにどの程度の期間を要しますか?

 原因によって期間は変わってきますが、口の中全体に広がっている場合は1年程度は必要となります。

――口臭治療が完治した後も、予防が必要かと思いますが、ガムを噛むだけでも予防につながりますか?

 前回、ガムを噛んで唾液を出す事で汚れが落ちるとお伝えしましたが、ガムの成分のひとつである香料(ミントなど)によるマスキング効果によって、口臭をカバーする(目立たなくする)ようなものも、口臭予防に効果的かと思います。むし歯予防の観点からキシリトール入りのガムなど、砂糖不使用のガムがお薦めです。

――日中、ガムを噛めない環境(仕事など)の場合、他にできる対策はありますか?

 水分補給がありますね。ペットボトルの水を少量ずつ飲んで、常に口を潤しておく事が重要だと思います。ポイントは、砂糖が入っていないものを飲むという事です。また、唾液が少なくなると、口の中が菌を増やす状態になりますので、口臭だけでなく、むし歯を生みやすい状況になります。夜寝てから朝起きるまでの間は唾液が少なく、菌が倍ぐらいに増えますので、水分を摂り、寝る前によく歯を磨いてバイ菌が増えないようにする事が重要です。

――最後になりますが、口臭が発生しやすい人の傾向と対策はありますか?

 ストレスが多い方、徹夜が多い方、胃炎などになりやすい方、そして、歯科に行ってない方ですね。歯科に通ってクリーニングだけでもすれば、口の中の汚れが落ちますので、ぜひ実施してほしいです。最後に、体臭が許せる人はいても、口臭が好きな人はあまり多くないと思いますので(笑)、ぜひ、みなさんと一緒に、口臭を減らすように努力していきたと思っています。

――むし歯が痛くなってからではなく、定期的にクリーニング目的で歯科に行く事も必要なのですね。むし歯予防と口臭予防、両方の重要性を認識する事ができました。ありがとうございました。


【回答者プロフィール】
田北 ユキヒロ(たきた ゆきひろ)
日本歯学センター 歯科医師/日本フィンランドむし歯予防研究会理事
《ダイエットクラブ編集部》

関連ニュース

特集

page top