日立製作所は4日、施設・設備の管理や予防保全などを目的としたM2M向けシステム基盤を容易に導入できる「M2Mトラフィックソリューション」を発表した。電力事業者や鉄道事業者などの社会インフラ事業者向けに、5日から販売を開始する。 「M2Mトラフィックソリューション」は、昨年10月に発表された日立の新ソリューション「Traffic Management Solutions(TMS)」の開発コンセプトに基づき、パケットが大量、かつ広範囲に発生するM2Mのトラフィック特性に応じて、きめ細かなネットワークの計測・分析・制御を実現した製品となる。機器やネットワークはすべてクラウド上で管理されるため、M2M機器を計測対象につないで電源を入れるだけですぐにデータの収集を開始できる。 データの収集・管理・見える化、機器・ネットワーク制御などを行うクラウドサービスと、省電力かつ拡張性を備えたM2M機器(センサーノード、ゲートウェイ)」を新たに開発。さらにコンサルティングから、システム設計、ネットワークの構築、クラウドサービスの運用、保守、業務アプリケーションとの連携など、各種サービスをトータルに提供する。ゲートウェイとサーバ間の通信には、M2M向け通信プロトコルとして標準化策定の進む「CoAP」を先行採用した。