「ワイモバイルはシンプルさで勝負する」……ガンCEO質疑応答 | RBB TODAY
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「ワイモバイルはシンプルさで勝負する」……ガンCEO質疑応答

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「ワイモバイルはシンプルさで勝負する」……ガンCEO質疑応答
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 ワイモバイルは17日に都内で記者発表会を開催。新サービスと製品の発表後には質疑応答、および囲み取材の機会も設けられ、CEOのエリック・ガン氏とCOOの寺尾洋幸氏が記者からの質問に答えた。

--- このタイミングで料金プランが発表されたのは、大手キャリアのプラン内容をうかがっていたからか。

ガン氏:単純にシステムの調整に時間がかかったから。全て準備を整えることができたので、今回がベストのタイミングだと思う。

--- ヤフーがイー・アクセスの株式買収を中止したことによる影響はあったのか。

ガン氏:社内調整が大変だった(笑)。財務的なインパクトはない。

--- レイトマジョリティー層にとっての親しみやすさという観点でみれば、端末料金込みのプランがあってもいいのでは。

ガン氏:確かにそうかもしれないが、今回発売する端末はリースナブルな価格で販売することも含めて、ぜひ気軽に利用して欲しい。

--- Android以外のOSを搭載する端末を展開する予定はあるか。
ガン氏:現状はアンドロイドが中心だが、将来は広く検討していきたい。

--- ヤフー連携サービスは、実はヘビーユーザーを想定しているのではないか。
ガン氏:ヘビーユーザーは自分でサービスを選択できる目を持っている。反対にレイトマジョリティーのお客様はサービスを提供側がご説明する必要がある。今回はレイトマジョリティー層の方々を想定して、データ通信など安心してどんどん使ってもらえるようパケットマイレージやヤフー連携をつくった。今後もより使いやすくする方向でサービスを進化させていきたい。

--- レイトマジョリティーを重視するならユーザーサポートの強化が必要になるだろう。
寺尾氏:そのように考えている。イー・アクセスではポケットWiFiのユーザーから接続が難しいという問い合わせを多く受けてきたので、これに対して「ワイドサポート」を月額500円の有料サポートとして提供してきた。サポート部隊のモットーは、どんな質問でも応えて調べて返すというもの。周辺機器も含めて徹底サポートする体制をとっているが、これをワイモバイルのスマホユーザーにも提供していく。また現在のイー・アクセスとウィルコムの専門ショップでも、今後ワイモバイルのお客様サポートを充実させていく。

--- 大手3大キャリアとMVNOとの間で、ワイモバイルはどのような位置づけに立つのか。

寺尾氏:まさにちょうど真ん中に立つことになるだろう。そのポジションから、スマートフォンを中心にインターネットをわかりやすく、楽しく利用していただくためのサービスや製品を展開していくことが私たちの役割だと思う。格安スマホに注目が集まっているが、本来リテラシーがある程度ないと使いづらい商品であり、レイトマジョリティー層の方々にはベストではないと考えている。インフラから上位のアプリまで、全てをセットでパッケージ化しながら、使い方も含めて丁寧にサポートしていける立場として、ワイモバイル独自のスタンスを打ち出していきたい。

--- ソフトバンクに対する優位性はどこにあると考えている。

ガン氏:先方は人気の端末も持っているし、総合力で規模が違う。ワイモバイルはレイトマジョリティー層を中心に、異なるターゲットに対して仕掛けていくつもりなので、単純に比較はできないと考えている。

寺尾氏:広い意味でインターネットの魅力を多くの方に広げていくことが私たちの使命だと考えている。そういう立場では他社と競合する関係性にはないと思う。

--- 格安スマホと競合しながらどう差別化していくのか。
ガン氏:他社のサービスは様々な制限があってわかりづらい。ワイモバイルはシンプルさで勝負したい。完全定額の方が格安SIMと比べると全体的にわかりやすいものになると思っている。これから初めてスマホを使うユーザーにとって良い選択肢になると思っている。他社はブランド力やサポート体制などのバックグラウンドもあるだろうが、ワイモバイルはわかりやすさと楽しさで勝負する。

--- 今回の発表内容が“まだ道半ば”という発言があったが。

ガン氏:8月にサービスと端末がリリースされてから、使いやすさという基準ではこれから実際にユーザーの皆様に使っていただいて、判断を受けるものであるという意味から道半ばであると考えている。今回発表した内容は第1のステップ。第2・第3と歩みを進めながら、ヤフオクやその他のサービスにも裾野を広げていきたいと思っている。PHSやポケットWiFiはヤフー連携がまだできていない。こういった所も今後充実させていくポイントになるだろう。

--- 海外ローミングの価格は変更されるのか。

ガン氏:これは従来通りのままになる。

--- ヤフーの資本が入らなかった経緯は。
ガン氏:今もヤフーのメンバーと、将来ワイモバイルで何を実現したいのか議論を交わしながら、サービス提携は積極的に進めている。今回は資本注入を必要とせず、提携という関係でもプランを実現できると考えた。

--- 今後の4G LTEの戦略は。
ガン氏:当社としては早くF0の周波数を獲得したいと考えている。1.7GHz帯でのLTEサービスについては、現時点でのユーザーの評価はかなり良い。今後ユーザーを増やしていけば、追加周波数が必要になるだろう。
《山本 敦》
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