【Interpets 2014 Vol.1】ペットにも高齢化の波が!対応製品の展示が注目アイテムに | RBB TODAY
※本サイトはアフィリエイト広告を利用しています

【Interpets 2014 Vol.1】ペットにも高齢化の波が!対応製品の展示が注目アイテムに

エンタメ その他
前回の「interpets」
  • 前回の「interpets」
  • 前回のようす
  • 「ぐらんわん」編集長の中村真弓氏
 “人とペットの豊かな暮らしフェア”をうたう「Interpets ASAI PACIFIC」が、国際展示場(東京ビッグサイト)にて24日から27日までの会期で開幕する(一般公開は25日から)。

 今年の注目は犬の高齢化や老犬介護に着目した製品展示だ。学生服で有名なトンボが初出展したり、内臓機能が低下したシニア犬用に療法食を提供するメーカーが登場。また床ずれ・寝たきりのシニア犬用のマットレスなどの展示も見られる予定。

 シニア犬との過ごし方、健康管理、さらには老犬介護までを専門に扱うフリーペーパー「ぐらんわん」の中村真弓編集長は、ここ3年くらいで急速に高齢犬への関心が高まってきていると話す。背景には人間社会と同様な犬の高齢化があるという。とくに2000年ごろブームになった大型犬がちょうど15歳前後になり、多くの飼い主がその問題に直面している。また、医療の進歩、食生活の改善、室内飼育の広がりなど犬を取り巻く生活環境も犬の長寿化を進めている。加えて、0才の子犬が5年前と比較して半減するなど、子犬の数も減っている。まさに犬の世界でも人間と同様の「少子高齢化」が進んでいるのだ。

 犬の寿命が延びているといっても、最後を看取るのは基本的には飼い主側だ。高齢犬との生活は多くの飼い主の現実となっている。市場もそれに呼応して、シニア犬や介護に関するさまざまな商品やサービスが増え、社会の取り組みも広がっている。ペットフードは、これまで子犬・成犬くらいの種別しかなかったが、シニア犬、高齢犬、超高齢犬というカテゴリが普通に用意されるようになった。単に年齢別だけでなく、内臓の負担にならないなどシニア犬用の機能性フードもでている。

 老犬用のハーネスやカートなど用品のラインナップも同様だ。さまざまな介護グッズもある。先ほどのフードの例でいけば、介護食も市販されるようになった。ペーストや流動食になっていて老犬でも食べやすく、消化もよいものだ。寝たきりになった場合、下に敷くマットも床ずれ防止機能に優れてる製品や、寝返りさせやすいものが開発されている。人間の介護用品のメーカーがペット用の介護用品市場に参入している例もあるという。

 中村氏によれば、老犬介護は世界でも日本特有のものらしい。「日本人の飼い主の多くは、飼い犬に最後にしてあげられること(中村氏)」として、すすんで面倒を看るという。また、「大型犬は介護も大変ですが、本当に大変なのは最後の1、2年です(同前)」ともいう。諸般の事情で自分で介護ができない場合は、老犬ホームや介護施設を利用することになる。老犬の介護施設なども増えているそうだ。

 老犬・高齢犬と暮らすというのは、いまや特殊なことではなくなってきているが、Interpetsでも、この問題をテーマのひとつとして捉えており、関連商品やサービスの展示が多く見られるはずだ。「ぐらんわん!」も小さいながらブースを出展し、写真コンテストなどのイベントも計画しているらしい。さまざまなブースで疑問点や心配事などを聞いたり、参加者どうしで情報交換などもできるかもしれない。
《中尾真二》
【注目の記事】[PR]

関連ニュース

特集

page top