【レビュー】GALAXY S5ハンドリングレポート……iPhone 5sとカメラ機能を比較 | RBB TODAY

【レビュー】GALAXY S5ハンドリングレポート……iPhone 5sとカメラ機能を比較

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サムスンのフラグシップスマホ「GALAXY S5」
  • サムスンのフラグシップスマホ「GALAXY S5」
  • 画面サイズは5.1インチ。高輝度・高精細で色鮮やかなフルHD有機ELディスプレイを採用している
  • メインカメラは有効画素数約16メガピクセル
  • カメラユニットの下にあるのが心拍数センサー
  • 本体側面にクレードルドック用の接点を設けている
  • 「緊急時長持ちモード」の画面。バッテリーをセーブするためにグレースケール表示になる
  • 省電力設定は細かい指定ができる
  • 本体電源ボタンを押すと「緊急時長持ちモード」が選択可能になる
 サムスンが今年のMWC2014で発表したAndroidスマートフォン「GALAXY S5」がいよいよ国内発売となる。フラグシップ「Sシリーズ」の最新機がどんな進化を遂げたのか、実機をハンドリングしながら内容を確認してみよう。

■高速ネットワーク通信やシリーズ初の指紋認証に対応

 本体には5.1インチのフルHD有機EL「Super AMOLED」ディスプレイが搭載されている。とても明るく色鮮やかな再現性が特徴だ。カメラユニットの有効画素数はメインカメラ(外側)が約16MPと、前機種「S4」の約13MPよりも性能がアップした。サブカメラ(内側)は約2MPで、ワイドレンズを搭載している。

 OSはAndroid 4.4で、2.5GHzのクアッドコアCPUを搭載。メインメモリーは2GB。32GBのストレージを内蔵したほか、128GBまでのmicroSDを外部記録メディアとして併用することもできる。

 通信系ではLTEが受信最大速度150Mbpsのカテゴリ4に対応する。Wi-Fiは802.11ac規格をサポートしたほか、2本のアンテナを使ってWi-Fi通信を高速化するMIMOのマルチアンテナ伝送技術が特徴。LTEとWi-Fiネットワークを同時に使用して、30MBを超える容量の大きいファイルがより速くダウンロードできるようになる「ハイブリッドダウンロード」機能も搭載した。

 GALAXY Sシリーズとして初めて指紋認証機能にも対応した。本体のロック解除や、Samsungアカウント認証、PayPal決済がパスコードを入力することなく指紋のスキャニングで素速くできる。

 エンターテインメント系の機能で注目したいのが、CDの音質を超えるハイレゾ音声ファイルの再生にネイティブ対応したこと。プリインストールされている「ミュージック」アプリを使えば、最大192kHz/24bitまでのWAV/FLAC形式のハイレゾ再生が楽しめる(別売りイヤホン必要)。

 ほかにも本体背面に搭載した「心拍数センサー」と、プリインされている健康管理アプリ「S-Health」などヘルスケア&フィットネス機能も充実した。GALAXY Sシリーズとして初めて本体が防水・防塵仕様になったので、雨の日の屋外でも気兼ねなく使える。またキッチンで料理しながらワンセグ機能でテレビを見る際にも安心だ。


■「ウルトラ省電力モード」など充実のバッテリーセーブ機能を搭載

 サムスン電子ジャパンが昨年、日本オリジナル端末として開発した「GALAXY J」にも搭載された「緊急時長持ちモード」が、グローバルモデルのS5に採用されている。本機能を有効にすると、画面の色がグレースケールに変更され、電話やWeb、メール、ワンセグなど災害時に必要な計9つまでのアプリケーションだけが使えるようになる。画面オフ時にはモバイルデータを無効にし、Wi-FiやBluetoothなどバックグラウンドで動く通信機能もオフになり、バッテリー消費が抑えられる。地震大国である日本で、万が一の災害発生時にもバッテリー残量を気にかけることなく、安心してスマートフォンを使えるようにするために生まれた機能が、「スマホのバッテリーを長持ちさせたい」という世界のスマホユーザー共通の望みに応えるため、今回グローバルモデルに展開されることとなった。

 この「緊急時長持ちモード」以外にも、普段使いできるバッテリーセーブ機能として「ウルトラ省電力モード」も用意した。ホーム画面をトップから下に向かってスワイプすると表示される機能メニューから簡単にモードをオンにできる。オン時には画面がグレースケール表示になり、不要なデータ通信を切ってバッテリー消費を抑える。電話/SMS/ブラウザ/メールのほか、メモやTwitter、時計などリストから2つまでアプリケーションを追加して使うことができる。飛行機での長時間移動時や、充電を忘れたまま外出してしまった時など、とにかくバッテリー消費を抑えたいときに重宝しそうだ。

 本体搭載のバッテリーは2800mAhの大容量。実機でテストしてみた感覚では、Webブラウジングやメール、SNSなど普通の使い方をして、1度のフル充電でほぼ2日間バッテリーが持続した。本体設定のメニューから「省電力モード」を選ぶと、CPUパフォーマンスや画面の明るさを調節したり、バックグラウンドのデータ通信をカットするなど、バッテリー消費を抑えるためのより細かなカスタマイズ設定が行える。


■4K動画撮影だけじゃない! デジタル一眼なみのカメラ機能

 今回はGALAXY S5のカメラ機能について、筆者がふだん使用しているiPhone 5sと比べながら完成度をチェックしてみた。

 GALAXY S5のカメラ機能については、GALAXY Note 3から対応する「4K動画撮影」の機能に注目が集まる。撮影した4K動画はmicroSDカードに保存して、テレビなど外部の4K映像機器で再生して楽しむことができる。動画/静止画ともに4倍デジタルズーム撮影に対応している。

 静止画撮影機能も非常に充実している。メインカメラのオートフォーカス機能は、速く動く被写体に対してより素速く高精度に合焦できる「位相差オートフォーカス」に対応。デジタル一眼レフカメラに多く採用されている機能を搭載したことで、GALAXYシリーズ最速となる“0.3秒”でのオートフォーカスを実現。GALAXY S4では約1秒だったので、実に約3倍の高速化を実現できたことになる。実機で試してみてもその快適さを実感できる。

 逆光や薄暗い場所での撮影時に、自然な明るさと色合いに画質を自動調整してくれるハイダイナミックレンジ(HDR)撮影機能は静止画・動画の両方に対応している。静止画のみHDR対応のiPhone 5sと比べた時のひとつのアドバンテージと言える。GALAXY S5ではさらに「リアルタイムHDR」にも対応している。従来はHDRをオン/オフで撮り分けた際の効果は、撮影後の写真で確認するほか手段がなかったが、「リアルタイムHDR」は“撮影前”にディスプレイ上でHDRの効果を確認しながら撮れるので、イメージに合わせた静止画・動画が撮りやすくなる。これも最新モデルならではの魅力だ。

 静止画撮影の「選択フォーカス」にも注目したい。撮影画面に表示されるアイコンをタップすると選択フォーカス機能のオン/オフが選べる。機能をオンにしてから撮影すると、1度のシャッター操作で複数枚の写真を撮影。再生モードで撮影後のデータを合成して、撮影ポイントにより近い被写体にフォーカスを強調した「背景ぼかし」ショットや、反対に被写体の後ろ側にフォーカスを合わせた「遠焦点」、写真全域にフォーカスした「パンフォーカス」の効果を選択して楽しむことができる。

 本体フロント側のサブカメラにワイドレンズが採用されたこともS4と比べて進化したポイントだ。レンズの画角が広いので、“自分撮り”の際にも背景を広くフレーミングした写真が撮れる。iPhone 5sで撮影した写真と比べてみてもその差がよくわかる。

 従来のGALAXYシリーズから継承するトリック撮影機能も充実している。連写機能はシャッターアイコンを押し続けるとワンショットで30枚の高速写真撮影を行う。連写した静止画を1/5倍速、1/2倍速、等倍、2倍のスピードで再生しながら楽しめる機能も面白い。メイン側・サブ側のカメラを同時に使って動画・静止画が撮影できる「デュアルカメラ」や、連続撮影した写真に撮影後からエフェクトが付けられる「ショット&エフェクト」などユニークな機能もずらりと揃う。その機能の種類とクオリティは、まさに単体のデジタルカメラを超える充実ぶりだ。


■新ウェアラブル端末「Gearシリーズ」との連携も実現

 サムスンから、GALAXY S5と連携する2種類の新しいウェアラブル端末も発売される。腕時計型の「Gear2」シリーズは、本体に1.63インチの「Super AMOLED」有機ELディスプレイを搭載。カメラ機能も内蔵する。リストバンド型の「Gear Fit」は1.84インチのタッチパネル対応・曲面型有機ELディスプレイを搭載。どちらもBluetooth 4.0経由でGALAXY S5とペアリングして、スマートフォン本体の着信を表示したり、S-Healthアプリの健康データを連動させたりできる。

 高速ネットワーク通信への対応や心拍数センサーなど先進的な機能をフルに詰め込みながら、カメラ機能をはじめとするエンターテインメント端末としての使い心地もさらに充実させてきたフラグシップモデルの高い完成度を、今回のハンドリングで実感することができた。まさに期待値を超えた進化を遂げていると言えるだろう。ワンランク上のスマートフォンライフを体験させてくれる注目のモデルが登場した。

メインカメラのオートフォーカス機能

《山本 敦》

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