【物欲乙女日記】安くても肉を柔らかく・美味しく焼けるコツを教わってきた! 2ページ目 | RBB TODAY
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【物欲乙女日記】安くても肉を柔らかく・美味しく焼けるコツを教わってきた!

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肉は生きてる実感を呼び覚ます!
  • 肉は生きてる実感を呼び覚ます!
  • まずは佐藤秀美先生によるレクチャーがありました。
  • 薄切りの鶏のムネ肉を焼くのもものの1分。
  • 左は“漬け焼き”、右は“素焼き”の牛と鶏。見た目だけでもジューシーさが違うのが分かる!哀愁を醸し出す素焼き肉…。
  • トースターで片面15分。この状態でひっくり返して15分。最後はホイルをかけます。
  • BBQグリルで15分。ここからひっくり返してまた15分。
  • トースターで焼いたローストポーク。中まで均一に火が通ってます。
  • BBQグリルで焼いたローストポーク。まだ中が赤いので、本来はもう少し肉を休ませてから切ります。
 デモンストレーションでは、豚の塊肉を焼肉のタレが入ったビニール袋に入れて揉み込み、1時間漬け込んだという設定で、(A)120°C、200Wのトースターで片面15分ずつ焼き、最後はホイルをかぶせる、(B)BBQグリルで片面15分ずつ焼く、という塊肉の焼き方を伝授してました。焼いた後は、引き上げてしばらく放置して熱を内部に馴染ませることがコツだそう。

 そのあとは、あらかじめ薄切りにされた牛肉と鶏のムネ肉のそれぞれ(I)素焼きと(II)タレ焼きとを比べる実習。薄切り肉のタレ焼きのコツは、肉の表面に汗が出た時点で(これはコラーゲンだそう)サッと裏返して同様に焼き、素早くお皿に引き上げて余熱を中まで行き渡らせる、というもの。焼く時間はあっと言う間で、タレに焦げ目がついているのに1分もかかっていないようでした(おそらく)。食べ比べると……、全然違う。圧倒的にタレ焼きの方がジューシーで弾力感があり、素焼き肉が哀愁を帯びて見えてきました。

 続いて、30分焼いた豚の塊肉のスライスを使って「生姜焼き風」をつくる実習。玉ねぎを炒めたあと、そこにすり下ろした生姜を混ぜ込んだ焼肉のタレをかけ、スライス肉を入れて炒めず絡ませて引き上げる、というもの。ものの3分ほどでできました。要はローストポークなのでだいぶグレードの高い生姜焼きでした。(A)トースターで焼いた塊肉と(B)BBQグリルで焼いた塊肉では、(A)「トースター」の方が熱伝導が安定的なので中まで均一に肉が白くなっていましたが、(B)「BBQグリル」は中がまだ赤く、赤い肉汁が垂れていました(だからしばらく肉を休ませて中まで安定させた方がいいそう)。(B)の方が香ばしさはありつつも、どっちも分厚い肉の柔らかい歯ごたえがあり、「生きてる!」実感満載でした。

 帰る間際、「そもそも『肉焼き総研』って何?」と思い、スタッフの方に聞いたところ、東京農大の鈴木敏郎教授が中心となって昨年結成された「肉を美味しく焼くセオリーを広める啓蒙活動をしている組織」とのこと。

 この飽食の時代にわざわざ? 聞いてみると、「肉はタンパク源としてかなり栄養効率が良い食べ物。金さん銀さんも肉を食べていたそうだし、登山家の三浦雄一郎氏も塊肉を定期的に食べているそう。欧米では家庭で塊肉を焼く文化が根付いているが、日本では塊で売っていることが少なく、薄焼き肉の文化。肉の柔らかさを引き出しやすい“塊で焼く”文化を広め、外食で食べる高級な肉に限らずとも安めの肉であっても家庭で美味しく食べられることを伝えていきたい」という趣旨だそう。

 なるほど~! スーパーでの価格比較目線が習慣になっている庶民は“漬け焼き”で柔らか弾力肉感を実現できるわけですね。最後の最後にパズルのピースが揃ったように趣旨を理解し、会場を後にしました。たかが肉焼きとはもう言えませんね。これから私の肉人生が一段違うステージに入りそうです。
《奥 麻里奈》
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