4月16日から3日間、東京ビッグサイトにおいて、FPD(Flat Panel Display)業界で最大クラスの展示会、「第24回ファインテックジャパン」が開催されている。 本展示会は、薄型ディスプレイに欠かせない部材、製造装置、検査・測定装置をはじめ、タッチパネルやナノインプリント、プリンテッド・エレクトロニクス、ディスプレイなどが展示されている。今年は同時開催の関連4展と合わせて合計1150の企業が一堂に会した。 シャープ・ブースでは、広視野角を実現するユニークな光学フィルムを展示していた。このフィルムを一般的なTN型(Twisted Nematic)液晶ディスプレイの上に乗せるだけで、360度全方位からどんな角度からでも画面がきれいに見えるようになる。 この原理は、透明樹脂のフィルムに円錐状の空孔を設け、空気と樹脂の屈折率の違いから光を散乱させて、広視野角を実現するというもの。円錐状の角度や、空孔の密度などにノウハウがあるという。記者も実際にフィルムを乗せて確かめて見たが、液晶画面を見ると視野角の広がりが一目瞭然であった。