ロンドンのギャラリー・ホワイトキューブ(WHITE CUBE)でドイツ人アーティストのフリードリッヒ・クナス(Friedrich Kunath)の個展『I'm Running Out Of World』が開催されている。クナスは2010年にアジアで初めての個展を東京のギャラリー「カイカイキキ」で開催し、日本でもその活動が、注目されている。LAを拠点とするクナスが同ギャラリーで個展を行うのは2度目で、今回は絵画と彫刻作品24点を展示。
『I'm Running Out Of World』というタイトルについて、同展のキュレーターチームは「クナスの数々の発言から推測するに、彼は空想世界の中だけでなく、現実と空想世界の接点や分岐点といったものに強くひかれている。例えば夢を見ている睡眠時から、完全に覚醒するまでのあいまいな瞬間、現実と白日夢の世界の境界線である世界。このタイトルはそれらの曖昧な世界に存在する作者の心境を表しているのではないか」と説明する。