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サービススタートから1年。楽天ブロードバンドLTEの現在

エンタープライズ モバイルBIZ
SIMを使ったサービス(MVNO)の仕組み
  • SIMを使ったサービス(MVNO)の仕組み
  • 通信量300MBの目安
  • 1000円以下のエントリープラン
  • 1000円以上のライトプラン/アクティブプラン
 au、ソフトバンクに加え、ドコモからもiPhoneが発売され、この秋に携帯電話/スマートフォンを巡るシーンは、大きく様変わりした。この3社の戦いに加え、さらに大きな影響力を持ち始めているのが、その他各社が提供しはじめている「SIM」サービスだ。

 フュージョン・コミュニケーションズ「楽天ブロードバンドLTE」、NTT Com「OCN モバイル ONE」、U-NEXT「U-mobile*d」、b-mobile「基本料0円SIM」、DTI「ServersMan SIM LITE」、ビックカメラ「BIC SIM powered by IIJ」など、さまざまなMVNOが、独自のプランやサービスを打ち出している。いずれもドコモFOMA/Xi網を活用したもので、エリアもそれに準拠するものとなっている。

 これらSIMサービスが受け入れられるようになった要因は2つ。「SIMフリー端末の増加」と「連絡手段の多様化」だ。まずSIMフリーの端末が、以前に比べて、格段に用意しやすくなった。グーグルのNexusをはじめ、機能面でももうしぶんない端末が、アマゾンなどを通じて気軽に購入可能となった。またキャリア各社も(限定的ながら)端末SIMフリー化サービスを提供している。

 もう1つ、機種変更/キャリア変更の際に、メアドが変わったり、従来同様のサービスが使えなくなったりするのが嫌で、変更に踏み切れなかったという人も以前は多かった。しかし、LINEやFacebook、Webメールなど、代替の連絡手段も一般化したため、キャリアメアドへの依存度も下がった。また、データ通信のみのSIMであっても、「SMARTalk」「050Plus」などのIP電話サービスを利用することで、音声通話もかわらず利用できる。

 ただし、こういったMVNOの提供するSIMサービスは、認知度の不足や、ユーザー自身がデータの使用量を知らないため、使い勝手がよくわかっていないという側面もある。提供会社も多いため、悩むところだろう。

 その1つ、サービススタートから1年を迎えた「楽天ブロードバンドLTE」は、プランを細分化し、使い方に合ったプランを選べるのが特徴となっているデータ通信専用のSIMだ。月額1000円以下で、高速通信付きのSIMカードサービスは当初楽天ブロードバンドのみだったが、現在は、月額875円、945円、1500円、1960円、2980円と、5つのラインアップを用意。また現在、初期費用4200円が無料になるなど、積極的に入会キャンペーンを行っている。

 それらのなかで注目は「エントリープラスプラン」だ(月額945円)。高速通信容量は500MB/月。高速通信容量枠を超過後の通信速度が最大256kbpsというのが特長だ。高速枠を使い切ったあとの通信速度については、現状一番速い。LINEなどであれば、ストレスなく利用が可能だろう。

 通信速度については、下り最大112.5Mbps/上り最大37.5Mbpsが基本で、上限通信容量の300MB/月を超えても100kbpsでの通信が可能だ(エントリープランの場合)。プランは基本的に、通信容量と容量超過時の通信速度が変化する。「大容量の通信を行う」「映画も普通にスマホで見る」といった人なら、それに応じたプランを選択することになるが、月額875円のエントリープラン(300MB)でも、Web閲覧なら約1,270回、メール受信なら約60,000通、動画視聴でも約142分が可能とのこと(データ内容などによって異なる)。運営も、開始から1年たち、安定してきた。

 この秋、iPhoneに乗り換えた、といったユーザーなら、以前のAndroid端末が余っていたりするかもしれない。この機会にSIMを導入して、安価に複数持ちというモバイルスタイルもアリだろう。
《冨岡晶》
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