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視聴者の恋愛ドラマ離れ? 専門用語が飛び交う“職業もの”が人気

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好調な視聴率をキープしている「ドクターX」(テレビ朝日系)
  • 好調な視聴率をキープしている「ドクターX」(テレビ朝日系)
 2013年秋ドラマで視聴率ツートップと報じられているのは、「ドクターX~外科医・大門未知子~」(テレビ朝日系)と「リーガルハイ」(フジテレビ系)。どちらも主人公は医師に弁護士という専門職をテーマにした内容で、前クールに放送された「半沢直樹」(TBS系)の大ヒットと合わせ、視聴者の恋愛ドラマ離れがうかがえる。

 「ドクターX」は、米倉涼子が演じるフリーの外科医・大門未知子の活躍を描いた医療ドラマ。「リーガルハイ」は、堺雅人演じる弁護士・古美門研介をめぐる法廷コメディー。どちらもいわゆる“職業系ドラマ”と呼ばれるジャンルで、恋愛要素は薄く、登場人物のセリフのなかに専門用語が飛び交う。また、夏に放送され、最終回は平成以降最高となる平均視聴率42.2%を叩きだしたと報じらた大ヒット作「半沢直樹」(TBS系)も銀行を舞台とした内容だった。

 一方、恋愛ドラマの不振が続く。SMAP・木村拓哉が主演を務めるSFラブストーリー「安堂ロイド」(TBS系)は、放送前は大きく話題になったものの2話で視聴率が急落した。さかのぼってみても、今年に放送された恋愛ドラマで人気が出たのは、春クールの「ラスト・シンデレラ」(フジテレビ系)のみ。これらのことから、視聴者の恋愛ドラマ離れがささやかれている。

 しかし、素人にはわかりづらい部分もある職業ドラマがなぜヒットを飛ばすのだろうか? ファンの間では、「わからなくても面白い」という感想が多く上がっている。「ドクターX」も「リーガルハイ」も主人公の破天荒な言動が特徴で、個性的な主人公が常識を覆すという内容になっている。「半沢直樹」に対して「銀行が舞台となっている勧善懲悪もの」という指摘がされていたように、少々難解でも大筋はわかりやすく痛快であることが人気の秘訣のようだ。

 では、視聴者は恋愛ドラマを全く求めなくなってしまったのだろうか? ネット上では、「恋愛ものは好きだけれど惰性で作ったようなラブストーリーには飽きた」という声が上がっている。なかには、「ひねりのないストーリーに、旬の俳優を起用しただけのドラマがヒットするわけがない」「作り手の『恋愛ものが好きなんだろ?』という安易な発想が透けて見える」という厳しいコメントも。

 どうやら、視聴者の恋愛ドラマ離れは、ラブストーリーから興味を失ったのではなく、没頭できるような作品がないのが原因らしい。職業ドラマが好調だが、恋愛ドラマがヒットする土壌はまだまだ残っているようだ。
《花》
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