【CEATEC 2013 Vol.14】プローブカービッグデータの活用…トヨタ | RBB TODAY
※本サイトはアフィリエイト広告を利用しています

【CEATEC 2013 Vol.14】プローブカービッグデータの活用…トヨタ

ブロードバンド テクノロジー
プローブカーからの情報を表示
  • プローブカーからの情報を表示
  • 個人情報など削除した加工でターはAzure上に展開され配信される
  • SNS機能によって、道の状況などを写真報告できる
  • 日本全土のリアルタイム走行データ
 トヨタは、HEMS、スマートコミューター、非接触PHV充電など多くの展示を行っているが、CEATECならではの展示として、ビッグデータを活用した交通情報サービスがある。

 トヨタは自社の純正カーナビのテレマティクスとしてG-BOOKを展開しているが、同社のビッグデータ活用は、そのG-BOOK対応カーナビを搭載した車をプローブカーとして、リアルタイムの走行情報をクラウドに集約し、自治体、企業、そしてエンドユーザーにさまざまな形で情報を提供する。

 ブースの担当者によれば、サービスとしてはすでに始まっており、現在のところ豊田市が試験的にデータを利用しているとのことだ。G-BOOKのビッグデータによってどんなことがわかるかというと、まず、公称300万台(G-BOOKカーナビの出荷台数)というプローブカーによるリアルタイムの渋滞情報が、全国レベルの「面」で把握できる。VICSなどとの違いは、道路上のセンサーやビーコンの情報ではなく、実際に走行した車(プローブカー)の情報なので、VICSに対応していない道の状況がわかる点だ。これは災害時に通行可能な道の把握などに役立つ。

 また、自治体などに提供されるサービスは、データだけではない。SNSのような機能もある。道路の状況などを写真に撮ってクラウドにアップすれば、現場の状況の共有も可能だ。

 プローブカーからのデータの集約は、トヨタが所有・管理するデータセンターで行われる。このデータから、車両を特定するような情報(登録番号、G-BOOKのアカウント情報)が削除され、個人情報やパーソナルデータに配慮した形に加工される。加工されたデータはパブリッククラウド上に展開され、企業・自治体などに配信される。このパブリッククラウドはマイクロソフトのWindows Azureが利用されている。
《中尾真二》
【注目の記事】[PR]

関連ニュース

特集

page top