日本無線、毎秒1Gビットで4km伝送可能なミリ波帯無線システムを開発 | RBB TODAY

日本無線、毎秒1Gビットで4km伝送可能なミリ波帯無線システムを開発

 日本無線(JRC)は031日、東京工業大学大学院理工学研究科の安藤真教授・松澤昭教授などと共同で、光ファイバーネットワークにシームレスに接続できる毎秒1Gbpsの「38GHzミリ波帯固定無線アクセスシステム」を開発したことを発表した。

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試作装置の外観
  • 試作装置の外観
  • システムの主要諸元
 日本無線(JRC)は031日、東京工業大学大学院理工学研究科の安藤真教授・松澤昭教授などと共同で、光ファイバーネットワークにシームレスに接続できる毎秒1ギガビット(1Gbps)の「38GHzミリ波帯固定無線アクセス(FWA)システム」を開発したことを発表した。

 スマートフォンの爆発的な増加やサービスの多様化から、ネットワークの大容量化が求められている一方、無線ネットワークにおいては、10GHz以下の無線周波数が逼迫しており、既存の周波数帯を使用する限り、これ以上の広帯域化、大容量化は困難な状況だった。また無線での幹線接続を担うFWAは、これまで通信速度が毎秒100~200メガビット(100~200Mbps)程度と遅く、光ファイバーネットワークとのシームレス接続は困難だった。

 そこで、JRC日本無線と東京工業大学などは、広い帯域が確保できるミリ波帯に注目し、ミリ波帯で使えるさまざまな機器やデバイスを開発。今回開発された「38GHzミリ波帯FWAシステム」では、高効率の小型アンテナ、64QAM変調方式が使える高性能アナログ/デジタル(A/D)変換器など多くの要素技術を結集し、通信速度を1Gbpsに向上させるとともに4kmの長距離伝送を達成したという。

 同システムは、光ファイバーネットワークなどの有線ネットワークにシームレスな接続を行うことで、有線系インフラが整備されていない地域や光ファイバーケーブルの敷設が困難な場所あるいは災害時のインフラ復旧において、迅速かつ容易な高速回線の構築を可能とする。携帯電話基地局の基幹無線回線などに利用することで、近年の電波利用ニーズの増大による周波数資源の逼迫状況を緩和できる他、敷設が容易なので素早い超高速無線ネットワーク構築が可能となる見込みだ。
《冨岡晶》

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