仮想化、シンクライアント、スマートデバイスへ対応するIT資産管理ソフトとは | RBB TODAY

仮想化、シンクライアント、スマートデバイスへ対応するIT資産管理ソフトとは

株式会社イードが実施した法人向けセキュリティ製品顧客満足度調査 IT資産管理の部で、ネットワーク管理製品のパイオニア「LanScope Cat」が1位を獲得した。 受賞を記念し、エムオーテックス株式会社 池田淳氏に「LanScope Cat」の高い満足度の秘訣を聞いた。

エンタープライズ セキュリティ
「PCではなく人を軸にITの活用状況を把握しないと、ネットワーク管理の運用ができない状況になろうとしている」エムオーテックス株式会社 事業推進本部 執行役員 池田淳氏
  • 「PCではなく人を軸にITの活用状況を把握しないと、ネットワーク管理の運用ができない状況になろうとしている」エムオーテックス株式会社 事業推進本部 執行役員 池田淳氏
  • 社内のセキュリティ度数を数値化し、ランキングも表示
  • 「報告」「管理」「監視」でネットワーク活用状況を把握、ポリシー違反にはアイコンが表示される
  • 「92%の保守サービス更新率は顧客満足の現れ」エムオーテックス株式会社 事業推進本部 執行役員 池田淳氏
 イードが実施した法人向けセキュリティ製品顧客満足度調査 IT資産管理の部で、ネットワーク管理製品のパイオニア「LanScope Cat」が、費用対効果満足度のイニシャル及びランニング双方で1位を獲得した。

 受賞を記念し、エムオーテックス 事業推進本部 執行役員 池田淳氏に「LanScope Cat」の高い満足度の秘訣を聞いた。


──「LanScope Cat」の開発のきっかけについて教えてください

 弊社は1990年にネットワーク管理機器専門メーカーとして創業し、1992年にイーサネット管理ツール「LanScope NERI」(イーサネットパケットモニタ)を開発しました。「LanScope」は文字通りに「LANを覗く」という意味で、商品名の通りにネットワーク上のパケットなど、あらゆる動きを可視化することをコンセプトとしていました。

 その後、Windows 95のリリースをきっかけの一つとして1996年に「LanScope Cat」を開発しました。デスクトップを軸にしたネットワーク管理ニーズを見越しての開発でした。1996年には当時の通商産業省から、最も優秀なソフトウェアとして「ソフトウェア・プロダクト・オブ・ザ・イヤー」を受賞しています。

──15年の歴史を経て、現在の「LanScope Cat」はどう成長しましたか

 現在の「LanScope Cat」はIT資産管理からセキュリティ、情報漏えい対策まで行えるネットワークの統合管理ツールに成長しました。

 まず大きな機能がIT資産管理です。「LanScope Cat」は、IPアドレスやMACアドレスのハードウェア情報、アプリケーションのインストール状況やライセンス状況などのソフトウェア情報を自動的に収集します。さらに社内でのファイルの配布やアプリの配信といった機能も備え、正確な資産管理はもちろん情報システム業務の効率化を支援しています。

 そしてもうひとつの機能がセキュリティ、情報漏えい対策です。特徴としては、どこの部署のどのログオンユーザがどの端末でいつ何をしたということを、すべて記録することができます。たとえば、ファイルサーバからデータをデスクトップにコピーし、印刷やファイル名を変更、USBメモリに書き込んだといったこともわかります。ログを取ることで会社が設定したセキュリティポリシーに違反していないか現状を把握できます。また、「見られている」という抑止効果によるセキュリティ意識の向上ももたらします。

──「LanScope Cat」が高い満足度を得た要因をどう分析していますか

 もっとも支持されているのは「収集したログをどう活用するか」という部分でしょう。ログの運用には2つの方法があります。ひとつは情報漏えいが発生したときに原因を突き止めるなど万一の際のための証跡を残すことです。もうひとつは、こちらが重要なのですが、日々リスクのある行動を見つけてすぐに適切な対策をすることです。そもそもお客様が求めているのは、情報漏えいが起きない環境です。

 それを実現したのが、「LanScope Cat」のレポーティング機能です。レポートでは、設定したルールに違反があるとレポートの項目にアイコンが表示され、どのカテゴリで何の違反があったかを確認できます。
ルール違反が多いときには、違反者をちゃんと把握していること、罰則の検討を社内に周知することで、アラートが劇的に減るといいます。これにより、情報漏えいの起きにくい環境の構築、それを維持するための継続的な取り組みが可能です。

 また、費用対効果部門ということで考えますと、単にニーズを満たすだけでなく、付加価値を感じていただけたから受賞できたのだと思います。たとえば、アプリケーションやPCの稼働状況を把握することで、不要なライセンスの最適化、IT機器の効率的な利用が実現できます。ネットワーク管理という本来のニーズを満たした上で、このような側面でも効果が出たということなのでしょう。幅広い業種の企業に採用されていることや、東証一部上場企業の約15%に導入されていること、そして保守サービスの更新率が92%と高いことも、顧客満足の現れだと考えています。

──最近のIT動向に応じて顧客ニーズはどう変化していますか

 まず、求められているのはグローバル化への対応です。海外に進出した日本企業のノウハウは、現地で狙われやすい情報です。そのため、現地のPCやソフトウェアの使用状況を把握し管理したいというニーズが増えています。「LanScope Cat」ではCat7からソースをUnicodeで書き換えるなどして海外対応を進めており、既に導入実績も出ています。

 また、ここ2年ほどはSAM(ソフトウェア資産管理)が注目されています。弊社ではSAM専門のコンサルティングチームを編成し、「LanScope Cat」を導入している企業にライセンスの管理サポートを無償で提供しています。さらにSAMAC公認のコンサルティングスタッフを社内に揃え、管理サポート体制のノウハウの蓄積なども行っています。

──今後の製品展開について教えてください

 企業のIT設備に差がなくなり、付随するサービスや機器も安価になることで、PCを軸にしたネットワーク管理だけでは不十分になりつつあります。仮想化の普及によってリソースの共有が当たり前になりましたし、タブレット、シンクライアント、リモートデスクトップ等、さまざまな方法でネットワークが利用されているからです。今後はPCではなく人を軸にITの活用状況を把握しないと、ネットワーク管理の運用ができない状況になると考えています。

 そこで「LanScope Cat」は、仮想化環境やシンクライアント環境への対応、そしてスマートデバイスへの対応を含めたロードマップを描き、次期バージョンで対応いたします。デバイスに関係なくユーザを把握できる環境を作り、現状に最適なネットワーク管理機能の提供を実現します。また、ユーザ個人の操作にフォーカスし、ログを取得するという観点でエンジンの作り込みも行っています。

 エムオーテックスは、ユーザーも気づいていない価値をいち早く捉えることで、常に新たな市場を切り開くことにチャレンジしています。それがメーカーとしての使命だと考えているからです。。「LanScope Cat」においても、ユーザーのニーズを把握して機能提供し続けてきました。今後も表面的なニーズだけではなく、「なぜその機能が必要か」「どういった運用をしたいのか」など、根本的、潜在的なニーズを把握した開発、サポートを行っていきます。

──ありがとうございました
《吉澤亨史》

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