iPhone 5s発売!都内スポット5箇所で各キャリアの通信速度をチェック | RBB TODAY
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iPhone 5s発売!都内スポット5箇所で各キャリアの通信速度をチェック

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六本木ヒルズ「大屋根プラザ」にて
  • 六本木ヒルズ「大屋根プラザ」にて
  • JR秋葉原駅前
  • 有楽町イトシア
  • ゲートシティ大崎
  • 今回の調査結果
 米アップルの新端末、iPhone 5s/5cが20日に発売された。かねてからiPhoneを取り扱うソフトバンクとauに加え、いよいよドコモが参戦したことでも話題を集める最新スマートフォンの通信品質を確かめるべく、3キャリアが提供するiPhoneを集めて速度計測調査を行った。

 今回は平日昼間の調査となったが、この時間帯でも特に人が多く集まる都内5箇所をサンプルとして、各ポイントの通信エリア品質を調べた。速度計測には「RBB TODAY SPEED TEST」アプリを使用。端末は本日の朝一番に編集部が入手したドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクのiPhone 5s/32GBを1台ずつ携えて、比較調査に望んだ。今回は同一地点で3回の計測を行い、得られた上り/下りの通信速度データから平均値を導き出した結果を掲載している。

 まずは有楽町・イトシア側のJR駅前広場から調査をスタート。ここではソフトバンクのiPhone 5sが20.92Mbps(下り)/10.36Mbps(上り)の通信速度を記録。auの16.41Mbps(下り)/1.86Mbps(上り)、ドコモの7.56Mbps(下り)/5.05Mbps(下り)を引き離して優位に立った。特に上りの通信速度ではその差が顕著に表れたと思う。

 続いて移動したのはJR秋葉原駅前のアトレ1。ここでもソフトバンクが16.09Mpbs(下り)/10.92Mpbs(上り)と安定した通信品位を確保した。auも13.11Mbps(下り)/8.66Mpbs(上り)とまずまずの成績。対するドコモは有楽町に続いて7.78Mpbs(下り)/4.04Mpbs(上り)と、どちらも1桁台とややふるわない結果となってしまった。

 時刻は午後14時半にさしかかった頃、多くのビジネスマンが往来するゲートシティ大崎のEast Towerに到着した。多くのオフィスがひしめきあう棟で3回ずつ計測を実施した。ここではソフトバンクの通信品質がグンと上がった。下り通信では、本日の計測で最高速度となる55.57Mpbsを記録。ほかの下り2回の計測も45.81Mbps、18.38Mbpsと好成績を残し、平均値としても39.92Mpbs(下り)/13.69Mpbs(上り)と、本日のベストレコードを上り・下りともここで記録した。auも下り速度では最高28.85Mpbsを記録。平均値でも22.35Mpbs(下り)/6.91Mpbs(上り)と決して悪くない結果だ。ドコモは下りで1度は25.42Mbpsを記録したが、他の回でやや安定感を欠いたため、平均値では14.99Mpbs(下り)/5.22Mpbs(上り)となった。

 秋の陽射しが少し傾きだした15時半頃、計測ポイントを渋谷マークシティへ移した。ショッピングに訪れる若い女性から、JRと京王線を足早に乗り換えるビジネスマンまで、様々な人々が行き交う賑やかな場所だ。計測はEAST側で行た。ここではauが一歩リード。平均値で見ると25.09Mpbs(下り)/8.31Mpbs(上り)という数値ながら、3回のうち1度は34.51Mbps(下り)/13.53Mbps(上り)の好成績を残している。ドコモがこれに続くかたちで、平均値は18.87Mpbs(下り)/6.72Mpbs(上り)を記録。うち下りの通信速度では2回、20Mbps超えの数値を残している。ソフトバンクはここでは10.09Mpbs(下り)/7.99Mpbs(上り)と若干伸び悩んだ。

 夕方になって陽も暮れてきた頃、本日最後の計測ポイントとなる、六本木ヒルズの展望台入り口前に広がるオープンスペース「大屋根プラザ」に到着した。ヒルズへ遊びに来たカップルや、ベビーカーを引いて散歩に訪れた親子も集まり、のんびりとした時間が流れるスペースだ。こちらでは僅差ながら、下り速度は15.05Mbpsでソフトバンクが、上り速度では8.11Mbpsでauがトップに立った。ソフトバンクは下り速度の計測時に1度17.53Mbpsを記録。下り速度ではauも安定感を発揮して、平均値では14.38Mbpsを記録した。対するドコモは下りで1度21.79Mbpsをたたき出すも、他の2回の計測で伸び悩んだことから平均値では12.03Mbpsとなった。

 速度計測の結果全体を総括してみよう。ソフトバンクはゲートシティ大崎 EastTowerで上り/下りの本日最高速度を記録。下りの平均速度はいずれも10Mpbs以上で、5箇所中4箇所で1位となった。上りも5箇所中3箇所で10Mpbs以上の平均値を残し1位となった。

 auも安定感があり、レベルの高い通信品位を確保したと言えそうだ。全計測ポイントで記録した下り速度の平均値から、さらにアベレージを取ってみても18.27Mpbsとレベルの高い速度品質を実現。上り速度の計測においても本日2箇所でトップに立っている。

 一方でドコモは5箇所の下り平均で12Mbpsを越えるなど一定の安定感は確保していたが、多くのユーザーを獲得しているキャリアならではなのか、人混みが特に密集する地域や時間帯などによって、速度の安定性が落ちることもあるようだ。

 iPhoneという、安定して高い人気を誇るスマートフォンを巡る国内キャリア3社の熾烈な闘いがスタートした。ユーザー争奪戦を勝ち抜くのために、各社が今後どのように魅力的なサービスと安定した通信エリア確保を提案していくのか、今後も目が離せなくなりそうだ。
《山本 敦》
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