倉科カナ「ダメ男、理解できました。」……“他人事”ではない怖さ描く、直木賞作品『鍵のない夢を見る』 | RBB TODAY
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倉科カナ「ダメ男、理解できました。」……“他人事”ではない怖さ描く、直木賞作品『鍵のない夢を見る』

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  • 都内で開催された記者会見に5名が登場
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 27日、辻村深月の直木賞作品をドラマ化した「鍵のない夢を見る」の制作発表が行われ、主演の倉科カナ、成海璃子、木村多江、高梨臨、広末涼子の5名が出席、それぞれの役柄やドラマの見所などを語った。

 ドラマ『鍵のない夢を見る』は、辻村氏の小説を全5話構成のオムニバスドラマに仕上げたもので、WOWOWの連続ドラマW枠で放送される。第1話「芹葉大学の夢と殺人」では、倉科がバカな男”雄大”に人生を差し出してしまう女“未玖”を演じた。

 発表会で倉科は「(雄大は)7割が私を傷つけるような行動や言動をするのですが、あとの3割は心を鷲掴みする。たった3割でアメとムチじゃないですが、より好きになってしまって、本当にダメな人なんですけれど、私じゃないときっと雄大を理解できない、もっともっと内側に入りたい願望が芽生えてしまいました」と語り、MCから「倉科さん自身はそういう気持ちを理解できますか?」と聞かれると、「こういう役を演じるまでは解らなかったのですが、今回、未玖を演じることで本当にそういう気持ちになって、より一層もっと追っかけたくなってしまいました。今回で、理解できました(笑)」と、はまり役だったよう。

 作品の仕上がりについては「見ている皆さんには悲しい物語に映るかもしれませんが、私は演じていて本当に幸せな気持ちになりました。雄大をこんなに愛せて、愛せることってこんなに幸せなんだ」と感想を語った。

 全5回のドラマでは、ふとしたきっかけで悲劇が訪れ、いつの間にか犯罪者となってしまうかもしれない。ささやかな欲望と闘うありふれた人々が奈落に転がり落ちていく。そんな“他人事”ではない怖さが描かれている。

 第2話に出演した成海は「女の人ってこうだよなって思うようなラストで、とても面白い作品になっていると思います」。第3話に登場する木村は「男の人が見ると、女って怖いなと思う部分があるかもしれません。ドラマの中では心の声がずっと聞こえてくるので、女の人って裏でこんなことを思っているんだという、そういう怖さを楽しめると思います」。第4話に出演する高梨も「一般的に正しいと思われていることも、必ずしも人間関係の中では正しいとされていない、そういう人間関係に悩まれている方には共感できると思います」とそれぞれ作品への思いを語った。

 最終話、理想のママ像に押しつぶされて我が子の姿を見失ってしまう主婦を演じた広末は「最後を締めくくる5話で緊張感あるストーリー展開の中、最終的には良枝が母親として成長できる内容になっていると思います。彼女がまた同じ過ちを繰り返さないこと願いながら、世の中の全てのお母さんが子供に愛情を注いで楽しく育児ができるよう願いを込めて一生懸命演じました、沢山の人に見ていただきたいです」とコメントした。

 ドラマを制作したプローデューサーの喜多麗子氏は「このドラマは思い込みから始まるストーリーで、特別な人を描いたのではなく、日頃の小さな事件を扱ったドラマで地方都市に普通に暮らす人の話です。小説の結末をはっきりさせていないところに魅力を感じ、ぜひドラマ化したいと辻村先生にお願いしました」と話した。

 「鍵のない夢を見る」は、WOWOWの連続ドラマW枠で9月1日夜10時からスタートする。第1話は無料。

「鍵のない夢を見る」:http://www.wowow.co.jp/dramaw/kagi/
《編集部》
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