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オートデスクが考える製造業の3D活用と新潮流……クラウドや3Dプリンタで製造革命!

エンタープライズ ソフトウェア・サービス
Autodesk アジアパシフィック上級副社長のパット・ウィリアムス氏
  • Autodesk アジアパシフィック上級副社長のパット・ウィリアムス氏
  • デジタルプロトタイピングのプロセス。デザインとエンジニアリング、テストとヴァリデーション(確認・検証)、製造・生産というプロセスを管理しながら回していく
  • 従来の生産開発手法。初期段階でデジタルデータが活かされず、後になって欠陥などが見つかると、コストが跳ね上がってしまうという問題があった
  • デジタルプロトタイピングのアドバンテージ
  • 「Factory Design Suite」。工場設備のレイアウトを3次元でビジュアル化し、最適配置することで製造コストを下げられる
  • ノートPCやタブレット端末など、モバイル機器の性能がアップ。こうした端末からCADを積極的に活用できるようになり、パーソナルユースも多くなった
  • 武藤工業のブースで展示されていたパーソナル3Dプリンタ「3DTOUCH」
  • 3DTOUCHの成果物。あまり精度にこだわらなければ何でもできてしまう

 次にオートデスクのクラウドソリューションとして、ビジネス情報の閲覧やデータ共有、業務プロセス管理などをデジタルビューのもとで実現する「Autodesk 360」が用意されている。セキュアなデータ管理機能と組み合わせることで、時間・場所を問わずに企業の内部/外部で正確な情報にアクセスできる。Autodesk 360を構成する代表的なソリューションとしては、コンセプト設計から製品の提供まで製品ライフサイクルを管理する「PLM 360」や、3次元設計モデルのシミュレーション機能をクラウドで提供する「Simulation 360」が挙げられる。

 「たとえばSimulation 360のメリットは、企業内に何台ものマシンを置かず、クラウド上でレンダリングを行い、短時間のうちに結果を得られるという点にある。またモバイルデバイスについても対応している。いつでもどこで設計データにアクセスしてシミュレーションすることで、業務効率も良くなっている」とウィリアムス氏は自信をみせる。

 一方、最近ではパーソナルユーザーを抱えるコンシューマー分野でも、モバイル端末の広がりによって同社の製品が使われる機会が多くなってきた。「プロユースでは30年間かけて1200万までユーザー数が増えた。だがコンシューマー向け製品は、この3年間に1億2000万まで利用者が広がった。これだけみても、いかに我々の製品が急速に広がっているのか分かるだろう」。とのことで、その大きな原動力となっているのが、学生やホビーユーザーなどのDIY活動家である「makers」と呼ばれる人々の存在だ。CADソフトウェアでモデルを作って、同社のパートナーなどにデータを送ると、3Dプリンタやレーザーカッタ装置で、それらのモデルを実部品や製品として仕上げて、手元に届けてくれる。つまり誰でも簡単に欲しいモノをつくれる「パーソナル・マニファクチャリング」の時代がやってきたのだ。

 これは従来のデザインや製造の在り方を根本的に変えるものであり、次のパラダイムシフトとして「製造業の革命」が起きつつあるということに他ならない。このようなトレンドの中で、オートデスクのソリューションは、ますます重要になっていくだろう。
《井上猛雄》
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