【2013年】主要IT企業の年頭所感 その7 | RBB TODAY
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【2013年】主要IT企業の年頭所感 その7

エンタープライズ 企業
シャープ奥田社長
  • シャープ奥田社長
  • NEC遠藤社長
 「成長市場はグローバル。ICTはもはや社会に欠かせないインフラ」だ、とNECの遠藤社長は語る。シャープの奥田社長によると、日本のエレクトロニクス業界では「太陽光発電の全量買取制度の導入などに需要が刺激される一方で、デジタル家電の急速なコモディティ化など、激変する外部環境へ的確に対応することが求められている」という。企業各社の年頭所感を要約で紹介しよう(順不同)。

■シャープ株式会社社長奥田隆司

 昨年の創業100周年に業績が悪化した。明るい兆しも見え始めている。酸化物半導体IGZOを用いた液晶ディプレイの量産化に、昨年世界で初めて成功した。IGZO技術により、従来の性能を凌駕する新しい商品が誕生している。IGZO液晶を搭載したスマートフォンやタブレットが好評だ。

 「健康・環境エネルギー事業」「デジタル情報家電事業」「ビジネスソリューション事業」「デバイス事業」の4つの事業群の中、あるいは事業群間でのFUSION(融合)を促し、世界の顧客とともに、「生活創造商品」を生み出していく。自分や家族、友人との生活を、積極的に楽しみながら自ら未来に向かって向上したいという志向をもったユーザー層がいる。こういった層に対し、「未来の生活の成長が実感できる商品」や、「未来の生活環境の不安に備える商品」、そして、「身近な人々や社会とつながり、自分を新たな行動に促す商品」を展開していく。

■NEC社長代表取締役執行役員社長遠藤信博(社員向け)

 昨年からの経営方針“CS No.1”、“Global First”、“One NEC”の軸は変わらない。その中でも特に“CS No.1”に対する意識を高める。タイムリーなソリューション/サービスの提供によって新興国の成長に貢献する。クラウドはビッグデータの領域に進化している。NECは、ビッグデータによる新たな価値創造に力を入れるとともに、その基盤となるセンサや、ネットワークのフレキシビリティを高めるSDN(Software Defined Networking)などの領域も推進する。今年は新たな中期経営計画をスタートさせる年。

■NECシステムテクノロジー代表取締役執行役員社長富山卓二(社員向け)

 次世代の社会やビジネスはIT活用が前提だ。社会分野では、高齢化社会に向けた看護や介護、老朽化するインフラの再構築、一次産業の活性化、地震など自然災害対策でのIT活用は必須だ。企業分野では、デジタルデータの循環による異業種連携や、クラウド基盤と汎用端末を使った、安価なサービス基盤が進展する。マーケットは確実に変わっていく。

■NECソフト代表取締役執行役員社長古道義成(社員向け)

 プライベートクラウドを中心としたサービス化の進展、スマートシティを中心としたM to M、ビッグデータ市場の急速な立ち上がりなど、新たなビジネスチャンスの存在が見込まれている。当社がNECグループのハブとしてアセットを結びつけ、競争力のあるソリューション、サービスを提供する。
《高木啓》
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