スマホ×カレンダー、AR体験で世界を広げる!……2013年 ドコモのカレンダー | RBB TODAY
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スマホ×カレンダー、AR体験で世界を広げる!……2013年 ドコモのカレンダー

ブロードバンド その他
各イラストごとにPRする人が違う
  • 各イラストごとにPRする人が違う
  • ドコモカレンダー 2013 アプリトップ画面
  • アプリを起動してイラストにかざすと、各地域の観光大使などのガイドが登場
  • ドコモカレンダー 2013
  • 1月は三保の松原を紹介
  • 2月は福島県の大内宿。東北の美しい風景も収録されている
  • 気に入った風景はライブ壁紙カレンダーとして使用できる
  • 紹介が終わると、各地の観光ホームページへ
 2012年も年の瀬が近づいてきた。この時期になると、関係各所からのお歳暮も楽しみだったりするのだが、それ以外に密かに注目しているのがいわゆる“企業カレンダー”。通り一遍の形式的なものから、メッセージ色が強いもの、材質や形状にこだわったものなど様々なタイプがあり、いただいたカレンダーたちを眺めながら、来年はどれを使おうかと悩むのも楽しい。

 一部販売しているものを除くと、企業カレンダーは基本的に法人向けに作られるものなので、その企業と関係が無ければ目にする機会がないのも事実。そんな中、1,000点以上の企業カレンダーが一堂に会する貴重なイベントが、東京駅 八重洲地下街で毎年開催されている「カレンダー展」。今年も12月5日から開催され、様々なカレンダーが出展中だ。出展作品を見ていると、世界遺産や国宝などを集めたものは根強い人気のよう。そのほか、東洋インキSCホールディングスは印刷事業を中核に据える会社らしく、グラデーションの表現にこだわった美しいカレンダーで目を引いていた。

 壁掛け・卓上・アプリ系など、多くのカレンダーが出展されているが、中でも特殊なのが「AR」技術を用いてスマホやタブレットと連動するカレンダー。今年はNTTドコモと日産自動車がARカレンダーを製作しており、体験ブースが設けられていた。今回は、この内NTTドコモのARカレンダーの仕組みが面白かったので紹介したい。同社のARカレンダーは昨年も取り上げたが、今年はその内容が大幅にパワーアップしている。

 ドコモ企業カレンダー 2013年度版のイラストは、昨年、一昨年と同様に鈴木英人氏の書き下ろし。全国から選りすぐられた日本らしい風景が描かれており、ドコモの担当者によると、「むやみに有名な所を取り上げたのではなく、まだ注目が集まっていないところ、そして鈴木さんのイラストが映える場所を選んでいます。日本を再度見つめなおしたいという意図がありました」とのこと。

 AR体験の手順としては、オリジナルアプリ(「ドコモカレンダー 2013」)をダウンロードし、アプリを起動、イラストにかざしてARを起動させる。昨年は、イラストの上に簡易なアニメーションが流れるのみであったが、今年はイラストで描かれている世界が広がるように工夫がなされている。スマホをイラストにかざすと、各地域の観光大使などのガイドが登場し、その土地の言葉で見どころなどを案内してくれるほか、説明を受けた後は、そこから各々の地域のホームページなどへ飛べるなど、カレンダー上だけで終わらない仕組みとなっている。「紙では文字情報しかつたえられませんが、イラストの世界をもっと伝えたいし、その周りにある観光名所などの情報も伝えたいと思った時に、ARでそれをやろうということで挑戦しました」(担当者)。

 こうしたサービスを実現するため、1年分、12箇所の観光地と折衝するのは大変だったのではないかと思うが、「どの観光地の方にも好意的に受け止めていただき、交渉関係はスムーズでした。それよりも、映像の処理など、アプリの完成度を高めるためのハードルの方が高かったですね」という。なお、同アプリ、カレンダーの企画はおよそ1年前から動きだし、形にしてきたものだそう。

 また今回は、カレンダーが無い場合でもアプリがあればARが体験できるように、特設サイト上にカレンダーで描かれているイラストを公開。アプリを起動してスマホをかざすことで、同じようにAR体験が楽しめるようになっている。さらに、各イラストはライブ壁紙カレンダーとして使用することも可能。「鈴木さんのイラストがとても良いので、紙のカレンダーだけに留めておくのはもったいないということになりました。また、アプリという形で無償提供すれば、広くご利用いただけますし、これも新しいカレンダー提供の仕方ではないかと考えています」と、企業カレンダーとはいえ、広く一般の人にも利用できるようになった。

 企業カレンダー自体には、無論多くの企業が取り組んでいるが、カレンダー展で多数の出展作品を観ても、企業独自の特色やメッセージをきちんと伝えられているものは少ない。ドコモは、世の中にスマホが普及してきたことや、同社自身もスマホの提供に力を入れていく中で、「カレンダー×スマホ」でスマホの面白さ、楽しさ、広がりを伝えたいとして、昨年からARの利用を開始した。今回のカレンダーは、スマホを活用した面白さと、鈴木氏のイラスト、日本の風景や観光地情報が重なって、とても魅力あるコンテンツになっている。AR活用を開始した昨年から、一気にジャンプアップした印象で、まだ2012年も終わっていないが、既に次の取り組み、2014年のカレンダーも楽しみになってきた。
《白石 雄太》
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