【インタビュー】意外!? 女性にも人気な5インチ台端末……通話利用も多く、市場はまだ広がる | RBB TODAY

【インタビュー】意外!? 女性にも人気な5インチ台端末……通話利用も多く、市場はまだ広がる

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NTTドコモ プロダクト部 第一商品企画担当 後藤充宏氏
  • NTTドコモ プロダクト部 第一商品企画担当 後藤充宏氏
  • ドコモの5インチ台端末
  • docomo NEXT series GALAXY Note SC-05D
  • ELUGA power P-07D
  • 「Optimus Vu L-06D」
  • 「Optimus Vu L-06D」に付属のタッチペン
 画面サイズが5インチとなると、スマートフォンとしては大きい、いやこれくらいないと地図アプリなど実用に耐えない、と意見が分かれるところだろう。

 確かに、スマートフォンのメインストリームのサイズではないかもしれないが、大画面のニーズや市場は確実に存在している。そう語るのは、NTTドコモ プロダクト部 第一商品企画担当 後藤充宏氏だ。今回は、ドコモにおいて「Optimus vu」など5インチ端末の開発に関わっている後藤氏に、5インチ端末の市場や将来について話を聞いた。

――先日発表されたGALAXY SIIIも4.8インチで、確かに画面の大型化の傾向はあるようです。実際のところ、市場での5インチ画面のニーズなどはあるのでしょうか。

後藤氏:GALAXY Note(5.3インチ)もそうですが、スマートフォンの画面の大型化はひとつのトレンドとしてあると思います。大きい画面だと、どうしても片手では持ちにくく、操作もしにくいという欠点がありますが、逆に小さくても同じ問題が発生します。

 その中で、動画コンテンツやアプリのリッチ化が進み、高品質な画面や大画面への要求も高まっています。最近のスマートフォンにはHDMI端子やDLNA対応など、大型液晶画面にコンテンツを表示できるものもありますが、スマホの画面で楽しむ場合、ハイビジョン対応といっても小さい画面に最適化されたエンコーディングでは意味はありません。また、面白い例としてですが、女性は大型画面の端末で電話をすると小顔に見えるという声も聞きます。

――5インチ端末は女性にも人気があるんですか?

後藤氏:はい。男性はポケットで邪魔にならないという基準でサイズを気にしますが、女性はバッグの中に入れてしまうので、5インチくらいの大きさならむしろ操作性や画面の見やすさで選ぶようです。5インチ端末の女性比率はGALAXYや他のスマートフォンとそれほど変わりありません。

 それに小顔効果もあながち冗談ではなく、5インチだからといって通話利用が減っているということはありません。これはGALAXY Noteで判明したのですが、通話利用もする1台持ちの比率も他の端末に比べて差はありませんでした。そのように設計しているからでもありますが、片手で通話も十分できると思います。

――5インチ端末のユーザ層に年齢的な特徴はありますか。

後藤氏:男性はペン入力や見やすい大きさの画面ということで、30~40代と割と高い年齢層ですが、女性は20~30代と若い層に売れています。

――男性ユーザはやはりビジネス利用や法人利用などが多いということでしょうか。

後藤氏:おそらくそうだと思います。タブレット代わりにちょっとしたプレゼンに利用しているという話も聞きますし、業務端末としてスマートフォンを使えるように、ペン入力を利用した法人向けソリューションもあります。スマートフォンはアプリ次第で業務端末にもなりますからね。

 「Oprimus vu」の4:3のアスペクト比はドキュメント類の表示や電子書籍には理想的です。多くのスマートフォンのアスペクト比では、縦表示のとき文書ファイルの端が切れてしまい、横表示にするとスクロールが多くなってしまいます。「Oprimus vu」では少し太いタッチペンを用意していますが、単純にペンとしての書きやすさは、本体収納型のGALAXY Noteのペンよりも上だと思います。

 このペンも実は年齢層の高い人から評価されています。指だとどうしてもミスタッチしてしまう人などは、確実に押し間違いを防げます。そういった部分もあり、パナソニックの5インチ端末もそうですが、50代の人にも売れています。

――機能面で今後拡張していきたいものなどはありますか。

後藤氏:大画面の特徴を活かし、フルHD対応というのは開発視野に入っています。アプリやソリューションでは、サインや署名を活用できるペン入力に特化したものも考えたいと思っています。

――5インチ端末は今後どうなっていくと思われますか。大画面化はさらに進みそうですか。

後藤氏:グローバルな市場を見ても大画面化は進み、5インチ端末の市場も拡大しています。しかし、ポケットに携帯する、通話をするといったシチュエーションを考えると、5インチというサイズがひとつの目安になるかと思います。それ以上は、タブレットの小型化という流れからくる製品になるのではないでしょうか。また、5インチの市場が増えるといっても、万能スマ―トフォンの中で、特色のあるモデルという位置づけだと思います。

 すでに、スマートフォンはアーリーアダプターやガジェット好きの持つものではなくなっています。ユーザの多様なニーズに応える端末ラインナップは必要だと思います。Android系の端末は設計や供給の自由度が高いので、特定ベンダーやモデルに縛られません。5インチ端末のように細かいニーズに合わせる、ユーザに寄った製品を供給するためには、この点も重要ですね。
《中尾真二》

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