【インタビュー】GALAXY S IIIはグローバルなベンチマークとなるモデルをめざした | RBB TODAY

【インタビュー】GALAXY S IIIはグローバルなベンチマークとなるモデルをめざした

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NTTドコモ プロダクト部 第一商品企画担当 寺岡淳氏
  • NTTドコモ プロダクト部 第一商品企画担当 寺岡淳氏
  • 「GALAXY SIII SC-06D」
  • 「GALAXY SIII SC-06D」
  • 「GALAXY SIII SC-06D」
 ドコモが発表した2012年夏モデルの注目機種のひとつである「GALAXY S III SC-06D」は、旧モデルのS IIと比較してスペックの上でのインパクトが少し物足りない、という声も耳にする。しかし、実際に触って分かる操作性の向上やバッテリーの容量アップ、おサイフケータイ対応など、その機能は確実にパワーアップしている。ドコモとしては、SIIからSIIIへの進化をどのようにとらえているのだろうか。

 GALAXY S IIIの開発や企画に携わった寺岡淳氏(NTTドコモ プロダクト部 第一商品企画担当)に話を聞いた。

――GALAXY S III(以下S III)については、S IIとの比較でスペック上の進化にインパクトが足りないのでは、という意見もあるようです。今回S IIIの進化のポイントはどこにあるのでしょうか。

寺岡氏:ドコモがGALAXYシリーズを販売するようになってから2年以上経ち3世代目の機種となります。有機ELのディスプレイやハードウェアの良さといったGALAXYのDNAを踏襲しながら、次世代型のデュアルコアCPU搭載、4.8インチへの画面サイズアップ、バッテリーの容量アップなどS IIと比較して機能面で進化させています。

 確かに、スペックで比較してしまうとインパクトという意味ではあまり大きくないかもしれませんが、デュアルコアCPUと2GBのメモリは、アプリのマルチタスク環境のストレスをかなり低減してくれます。これに伴ってバッテリーの容量も2100mAhとアップさせ実用度を高めています。また、4.8インチの大画面でもラウンドフォルムの外形にすることで、片手操作も違和感なくできるようになっています。

 これらの進化は、操作性やUXなど使ってみれば実感できるものだと思っています。

――S IIIの市場でのポジションはどういったものを狙っていますか。

寺岡氏:グローバルでのトレンドも含めて、この2年ほどでスマートフォン市場も変化していきていると思います。スマートフォンはもはや単なるガジェット好きのデバイスではありません。女性や初心者の利用が広がっています。

 スマートフォンに必要なのは、スペック表での差別化やインパクトよりも、使いやすさや感性に応える部分だと思っています。そのため、S IIIではボディカラ―に白やぺブルブルーのような新しい色も用意して幅広い層に受け入れらるように意識しました。待ち受け画面や壁紙のデザインも、自然をモチーフにしたものを取り入れています。女性にも普通に使ってもらえるのではないでしょうか。

 GALAXYシリーズは、グローバルでもシェアが高く、Androidスマートフォンのスタンダードモデルとしての地位も確立しています。その意味で新しいS IIIは、多くの人がスマートフォンを評価するときひとつのベンチマークとなる、そんなモデルになるだろうと考えています。

――S IIIではおサイフケータイにも対応していますが、開発はサムスン側と共同で行ったのですか。

寺岡氏:GALAXYは、2年をかけてサムスンとドコモがゼロベースでここまで作り上げてきました。今回のSIIIでもサムスンといっしょに製品開発を行っています。おサイフケータイ対応について、グローバルの発表からタイムラグなしで日本向けのモデルを投入できたのは、そのような共同作業のおかげです。

――グローバル展開をするサムスンとして、日本市場にコミットするメリットはあるのでしょうか。

寺岡氏:ご存じのようにLTEの市場は、グローバルで見ても日本が先行しています。新しい技術やサービスも豊富で、日本市場でのビジネスは十分にメリットはあると思っているようです。ドコモとしても、ネットワークやサービスの海外展開を考えたとき、グローバルでシェアを持つ端末ベンダーとの関係は価値があります。双方の目線は一致しているといっていいでしょう。

――ドコモのスマートフォンのラインナップの中で、海外メーカーと日本メーカーの棲み分けのような戦略はあるのですか。

寺岡氏:スマートフォンの市場においては、どの国のメーカーかといったことはあまり重要ではありません。戦略の基本は世界中からいいものをユーザーに提供するということです。iPhoneは、ドコモのサービスが自由に載せられないなどの制限があり、パートナーにはなれませんでしたが、そうなると、iPhoneに対抗できる製品はなにか、という話になります。そのひとつがGALAXYだったということです。国内メーカーのスマートフォンも、フィーチャーフォンからの乗り換えユーザーの支持は絶大なものがあります。特定メーカーやブランドとのつながりを強化するといった考えはなく、ニーズに応える機能ごとにメーカーや端末をラインナップしていく戦略のほうが重要だと思います。

――本日はありがとうございました。
《中尾真二》

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