JAXA、観測衛星「しずく」の打上げ計画を発表 | RBB TODAY

JAXA、観測衛星「しずく」の打上げ計画を発表

 宇宙研究開発機構(JAXA)は8日、H-IIAロケット21号機(H-IIA・F21)による、第一期水循環変動観測衛星「しずく」(GCOM-W1)および、韓国航空宇宙研究院(KARI)の韓国多目的実用衛星3号機「KOMPSAT-3」の打上げ計画概要を発表した。打上げは24年度内に行われる。

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「しずく」の軌道上外観図
  • 「しずく」の軌道上外観図
  • 「しずく」の主要諸元
  • 「KOMPASAT-3」の軌道上外観図
  • 「KOMPASAT-3」の主要諸元
 宇宙研究開発機構(JAXA)は8日、H-IIAロケット21号機(H-IIA・F21)による、第一期水循環変動観測衛星「しずく」(GCOM-W1)および、韓国航空宇宙研究院(KARI)の韓国多目的実用衛星3号機「KOMPSAT-3」の打上げ計画概要を発表した。打上げは24年度内に行われる。

 今回の打上げでは、H-IIAロケットにより、主衛星「しずく」、「KOMPASAT-3」を所定の軌道に投入。また、打上げ能力の余裕を活用して小型副衛星2基(小型実証衛星「SDS-4」と、鳳龍弐号)に対し軌道投入の機会を提供する。打上げに際しては、三菱重工が打上げ事業者としてロケット打上げを執行し、JAXAは地上安全確保、飛行安全確保等の安全管理業務と、最終的な打上げ執行可否の判断を行う。

 H-IIAロケットは、「しずく」「KOMPSAT-3」、小型副衛星2基を搭載し、種子島宇宙センター大型ロケット第1射点より打ち上げられ、太平洋上を飛行し、固体ロケットブースタ、上部衛星フェアリング、第1段エンジンを順次分離。第2段エンジンの燃焼停止後、「KOMPSAT-3」を分離し、下部衛星フェアリング分離後、「しずく」を分離する。その後、小型副衛星に対して順次分離信号を送出する。

 「しずく」は、高性能マイクロ波放射計2(AMSR2)を搭載しており、地表や海面、大気などから自然に放射される微弱な電磁波(マイクロ波)を観測できる。主な目的は、地球規模での水・エネルギー循環に関わる降水量、水蒸気量、海洋上の風速や水温、土壌水分量、積雪の深さ等を観測し、観測データを気候変動の研究や気象予測、漁業などに利用して有効性を実証すること。打上げ後は、所定の軌道に投入され、3ヵ月間は軌道上初期機能確認を実施。観測データの初期校正検証が終わると、打上げ8ヵ月以内に輝度温度プロダクト、1年以内に降水量、海面水温、土壌水分量などの物理量プロダクトの提供を開始する予定。
《白石 雄太》

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