【CP+ 2012(Vol.1)】デザインと高画質・機能性の両立を目指した……ペンタックス K-01 商品企画担当 | RBB TODAY
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【CP+ 2012(Vol.1)】デザインと高画質・機能性の両立を目指した……ペンタックス K-01 商品企画担当

IT・デジタル デジカメ
ペンタックスリコーイメージングのマーケティング統括部商品企画グループの若代滋氏
  • ペンタックスリコーイメージングのマーケティング統括部商品企画グループの若代滋氏
  • PENTAX K-01
  • PENTAX K-01
  • PENTAX K-01
  • ホワイト×ブラック
  • ズームレンズ装着時
  • ブラック×ブラック
  • 「PENTAX K-01」ブラック×イエロー(レンズキット)
 ペンタックスリコーイメージングは、8日に発表されたばかりのミラーレスレンズ交換式デジタル一眼カメラ「PENTAX K-01」を展示、タッチ&トライに数台の実機を出展した。

 「PENTAX K-01」は、インダストリアルデザイナーのMarc Newson(マーク・ニューソン)氏がデザインを手がけたレンズ交換式ミラーレスデジタル一眼カメラ。光学ファインダーやクイックリターンミラーなどを省略してデザインの自由度を高め、デザインにこだわったモデルとなる。本体カラーはブラック×ブラック/ブラック×イエロー/ホワイト×ブラックの3種類のバリエーション。

 「レンズキット」で付属する単焦点レンズ「smc PENTAX-DA40mmF2.8 XS」も同氏によるデザインで、長さが1cmを切る9.2mmとなり、レンズ交換式デジタル一眼カメラ用交換レンズとして世界最薄クラスをうたう(同社調べ、2月8日現在)。同レンズ装着時のデザイン的な完成度を高めたとしている。

 同社のマーケティング統括部商品企画グループの若代滋氏に話を聞いた。

----:開発に当たってのK-01の狙いは。

ペンタックスでは、本格的な一眼レフの機能をカジュアルに楽しんでいただくことを目的に、デジタル一眼カメラ「K-x」や「K-r」などでカラーバリエーションを展開してご好評いただいた。今回のK-01は、そうした考え方をさらに発展させ、デザイン面でもさらにユニークなものを目指している。

----:ミラーレスに踏み切った理由は。

若代氏:従来のデジタル一眼レフの場合は、ミラーを本体に置かねばならないため、どうしてもトラディショナルな形状にならざるを得ない。そこでミラーレスという発想になるのだが、K-01では、従来のミラーレスの既成概念を打ち破るために、単に薄く・小さくする方向ではなく、独自のデザイン思想とKマウントの継承を念頭に入れた上で、外部デザイナーとのコラボレーションに踏み切った。

----:デザインは、インダストリアルデザイナーのマーク・ニューソン氏によるものだが、コラボレーションは順調にいったのか。

若代氏:ニューソン氏の起動画面や本体にシグネチャーを付けている。発注の際、最初にある程度ペンタックスの内規を示してそれに対してデザインしてもらったが、基本的なフォルムは当初からほとんど変化はない。ただ、細かな部分を修正していくのに時間がかかった。マーク・ニューソン氏はカメラをデザインしたのは初めてだったが、マウントロックボタンを本体と一体化させたり、コネクタ類がどこにもなさそうに見える工夫など、これまでのカメラにはない斬新な基軸を打ち出せたと思っている。

----:Kマウントを継承することにした理由は。

若代氏:Kマウントのレンズは35年くらい続く伝統があり、200種類以上のレンズがある。その資産を生かしたかったというのが一番。XS F2.8 40mmという新レンズともども本体デザインとコーディネートしている。このレンズはK-01とのセット販売で、単品での販売は未定だが、もちろん従来のKマウント機でも利用できる。

----:動画はKシリーズで初めてAVCHDに対応した。

若代氏:動画録画ボタンを付けたのも初めて。単純に写真をキレイにとりたいという意向だけではなく、写真をアーティスティックに撮りたい、そして動画も撮りたいというニーズに応えた。撮像センサーのスペックはK-5と同様の1600万画素だが、中身は別物。低消費電力でフルハイビジョン動画の撮影に対応した処理エンジン「PRIME M」を搭載している。

----:バッテリーはK-5/K-7と共通とした。

若代氏:どうしても小型化を優先にすると、バッテリーライフが短くなる。われわれも薄い電池を採用しようかと議論したが、K-01はあくまでも画質や機能に妥協のない本格的な一眼カメラであり、さらにAVCHDでの長時間の録画にも対応することから、バッテリーの容量は確保しておきたかった。

----:K-0xシリーズとしての展開はありえるのか。

若代氏:K-01はなるべく長く売っていきたいとは思っている。現状で今後の展開は具体的に検討していない。もちろん、645DやK-5など従来の一眼レフは大事に残していく。Kマウントでもあたらしい企画を実現していきたい。

《北島友和》
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