NTTファシリティーズ、ICT装置用に次世代高電圧直流給電システムの販売を開始 | RBB TODAY
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NTTファシリティーズ、ICT装置用に次世代高電圧直流給電システムの販売を開始

エンタープライズ ハードウェア
HVDC整流装置
  • HVDC整流装置
  • HVDC給電システムのメリット
  • HVDC給電システム概要
  • HVDCコンセントバーと電源プラグ
 NTTファシリティーズは10日、次世代の電力供給方式として期待されている、高電圧直流(High Voltage Direct Current:HVDC)給電システムの商品化を発表した。14日より販売を開始する。

 本システムは、データセンター等におけるICT機器への給電電圧を約380Vにすることで、従来の通信用直流給電システムの品質を維持しつつ、交流給電システムと比較して消費電力量を最大20%削減、給電信頼度10倍向上、電源スペース最大40%削減の効果が期待できる。

 HVDC給電システムの構築にあたっては、キーデバイスである電源装置(HVDC整流装置)をはじめとし、蓄電池、HVDC分電盤、HVDCコンセントバー、電源プラグ等が必要となる。「HVDC整流装置」(交流から直流に変換する装置)は、19インチラック型のサイズで装置容量は最大105kW。充電器兼予備器1台を含めて15kWの整流器ユニットを8台搭載し、整流器ユニットが1台故障した場合やユニット増設時においても負荷への給電を継続しながらホットスワップで交換することが可能。「HVDC分電盤」(整流装置からの直流出力を分岐する装置)の分岐回路に搭載する保護素子は、MCCBとヒューズの2つのタイプがあり、MCCBタイプ分電盤は近日販売開始の予定。またHVDC給電システムにおいては、専用の「コンセントバー」と「電源プラグ」を富士通コンポーネントと共同開発。具体的には、ICT機器などの電源プラグをコンセントに接続し、プラグ未挿入時は動作しない機械的スイッチをON側へスライドすることで内部の接点が閉じ、電流が流れるとともに電源プラグの抜け防止ロックが作動する構造とした。

 NTTファシリティーズでは、給電システムに関する物品販売、設計、施工、保守・運用まで幅広くサービスを提供。クラウドコンピューティング用途を中心に、2015年にはデータセンターにおけるUPS市場の10%相当の売上を目標として展開していく。また、国際標準化にも継続して取り組み、スマートグリッドなどへの領域拡大も目指す。
《冨岡晶》
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