【産業交流展2011】東京工科大など、太陽光発電を利用した“いつでもどこでも”通信サーバ | RBB TODAY
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【産業交流展2011】東京工科大など、太陽光発電を利用した“いつでもどこでも”通信サーバ

ブロードバンド テクノロジー
東京工科大学と八王子市内の企業が産学連携で開発した自立型WiFi通信サーバ「インテリジェント エコ ターミナル」。中央に長いアンテナがある
  • 東京工科大学と八王子市内の企業が産学連携で開発した自立型WiFi通信サーバ「インテリジェント エコ ターミナル」。中央に長いアンテナがある
  • 太陽電池パネルの裏側に、防水・防塵・耐熱性に優れたサーバ・ボックスがある
 「産業交流展」では、情報、環境、医療・福祉、機械・金属分野で活躍する中小企業の製品や技術が数多く紹介されていた。情報関係では、太陽光発電を利用した自立型WiFi通信サーバ「インテリジェント エコ ターミナル」(以下、ITe)が目を引いた。

 これは、東京工科大学と、ソーバス、ナカツーをはじめとする八王子市内の企業などが産学連携で開発したものだ。

 ITeは、2枚の太陽光パネルを備えており、昼間はバッテリー(鉛蓄電池)に電気を充電し、夜間や日照のないときはバッテリーに蓄えた電気を利用して稼動する。もちろん停電時でも心配がない。「今回の大震災では電源ラインも通信ラインも遮断されたため、サーバがダウンしてしまった。そこで電気のない場所で、ケーブルを使用せずに設置できる自立型としてITeを考案した」(担当者)という。

 ITeは、屋外での設置ができるように、防水・防塵・耐熱性を考慮した設計になっており、複数台を利用した広域サービスのほか、災害時にホストサーバとして利用することで、災害情報をリアルタイムに発信する無線クラウドにもなる。また、USB端子を有し、スマートフォンやモバイル機器の充電や外部センサーの接続も可能だ。たとえば、カメラ、温度計、地震計などのセンサーを付ければ、自動監視システムを構築できる。

 サーバの主な仕様だが、CPUにIntel Atom(1.6GHz)、1GBメモリと500GB・HDDなどを搭載している。OSはLinuxを採用。現在、東京工科大学のキャンパス内で2台が試験運用されているところだ。通信はWiFi接続のみの対応だが、今後はWiMAXやLTEなどの4G回線、衛星回線、自治体の防災回線などと連携を図っていく予定だ。
《井上猛雄》
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