新しい手法のフィッシング詐欺に注意……9月のウイルス・不正アクセス状況[IPA] | RBB TODAY
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新しい手法のフィッシング詐欺に注意……9月のウイルス・不正アクセス状況[IPA]

ブロードバンド セキュリティ
情報入力を促す画面のイメージ(表示内容はウイルスによって異なります)
  • 情報入力を促す画面のイメージ(表示内容はウイルスによって異なります)
  • フィッシング被害の一連の流れのイメージ図
  • 9月のウイルス検出数とウイルス届出件数
  • 不正プログラムの検知件数推移
  • 1観測点・1日あたりの期待しない(一方的な)平均アクセス数と発信元数
  • 3389/tcp発信元地域別アクセス数の変化(10観測点の合計)
 情報処理推進機構(IPA)は5日、2011年9月のコンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況、および「今月の呼びかけ」を取りまとめた文書を公開した。

 それによると、9月のウイルスの検出数は2万1291個で、8月の2万5143個から15.3%減少した。9月の届出件数は906件で、8月の931件から2.7%の減少となった。検出数については、長らく猛威を振るっていたW32/Netskyが減少。1位がW32/MyDoomで9525個 、2位がW32/Netskyで9194個、3位がW32/Autorunで553個となった。9月は、別のウイルスを感染させようとするDOWNLOADERといった不正プログラムは増加傾向になった。

 不正アクセス届出は7件であり、そのうち何らかの被害のあったものは5件。9月のウイルス・不正アクセス関連相談総件数は1551件。そのうち『ワンクリック不正請求』に関する相談が477件(8月:535件)となった。その他は、『偽セキュリティ対策ソフト』に関する相談が2件(8月:7件)、Winnyに関連する相談が19件(8月:7件)などとなった。

 インターネット定点観測(TALOT2)による、2011年9月の期待しない(一方的な)アクセスの総数は10観測点で108,576件と増加、延べ総発信元は45,285か所と減少した。ポート別では、3389/tcpへのアクセスが、一時的に減少したのち、再び増加傾向を示した。これはWindows端末に感染を広げる「Morto」と呼ばれるウイルスが原因と見られている。

 またIPAでは今月の呼びかけ「ウイルスを使った新しいフィッシング詐欺に注意! 」として、従来とは異なる手口で、インターネットバンキングのログイン情報を盗む事例を確認したとして注意を呼びかけている。この事例では、銀行を装った偽のメールにウイルスが添付されており、ウイルスを実行するとログイン情報や乱数表の内容の入力を促す画面が現れ、メールの指示に従って入力してしまうと悪意ある者にその情報が渡ってしまう、というものだった。実際にこの手口により、銀行口座から総額数百万円を引き出される被害が発生しているという。
《冨岡晶》
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